大豆の会の収穫
2016/04/05
田んぼがそろそろ終わる時期に成ると、大豆の収穫が始まる。田んぼが終われば、小麦。大豆が終われば、タマネギと順番を考えている。今年の大豆は少し早く枯れた。葉が既に飛んでいってしまっている株が多いい。根が既に刈れている。神棚の御幣のように茎に実がしがみついている。既に横だをしになっている株も多い。何故なのだろう。天候しか考えられないが、雨が多かったと言う事でいいのだろうか。一方で畑の大豆はまだ緑だ。もちろん葉が付いている。実の枯れた具合は似たようなものだが、葉の方がまるで違う。と言う事で、根も生きている。それでは田んぼの方の収量が悪いかというと、良く取れている。昨日は全体の4分の1程度をやったのだが、60キロはあった。200キロは超える。200キロ越えは始めての事である。これが多いのか少ないのか、分からないが、多分少ないと思うのだが、この辺では有機農法で1反以上やる人は居ない。比較が難しい。
少し調べてみると、反当りが150キロと言うのが平均のようだ。200キロ超えたら、精農と言う事らしい。面積の方がもう一つ正確でないので、反収は明確ではないが、農の会の大豆として、恥ずべきような数字でない事は確かである。このことは中原さんの作業の立て方がとても緻密で、田んぼでも今年のキヌヒカリで8俵をを収穫している。農業のやり方がきちっとしている。この点私のような大雑把な人間とは、かなり違う。家の畑の大豆は草に埋もれたままである。種を撒く時には一度きれいにする。その後は初期に一度草掻きをする。後はそのまま収穫である。出来たり出来なかったりである。今年はそれでも案外出来たのである。お天道様の気まぐれである。毎年きちっとできる技術の確率はまだない。この点を中原さんはとても心配していた。みんなでやって収量がない年はどうしよう。しかし、確実に技術が安定した。3年間の農法の改良で、収量を上げて、ほぼ安定した技術の確立に到った。
今年この大豆の畑を、実証圃場にした。大豆高畝式栽培法である。畝に間に水を入れる農法。これで有機農法でも病虫害が減る。1、2メートルのベットを立てて、そこに4列の大豆を植える。鳥の害が多く直播は出来ない。直播部分はネットを張っても全て食べられた。苗を各家庭で作る。7月7日前後の種蒔き、2週後の植え付け。これが全員参加でとてもいい方式である。種やトレーの配布には苦労があるが、中原さんだから出来ている。1軒100株として、50軒。苗でやると草との競争には勝てる。これは初期除草剤を使わない手法では重要に成る。問題は根の張りが弱いこと。高畝で充分土を耕すと、深く根が入る。肥料については今まで特に使ったことはないが、何故か収量が増えてきている。今年は同じ畑でタマネギをやるので、どういう結果になるか楽しみにしている。
ベットを作るのも今年は全て手でやった。そのためにベットが低かった。もっと高いベットにしたい。それは根の深い伸びの事もあるが、湿害が起こる。溝の水のコントロールは初期は少なめ。特に梅雨時は減らす。そして、後半はむしろ入れる。花時は増やしてゆく。実を膨らませるのも水のようだ。この加減が出来るような水のコントロール法を完成することではないか。もう一つやって見たいのが、土寄せ。推測ではあるが、大豆の初期土寄せは効果がありそうな技術だ。草取りのついでに、人の多いい時なら、最初の草取りの後、溝堀を兼ねて土寄せをしてみたい。収穫には多分30人以上の人が集まった。大豆の会の時にしか会えない人が多いのだが、和やかで、子供が沢山居て、とてもいい集まりになっている。田んぼの転作の事業に、大豆の活動はとてもいいとおもう。丹精した大豆が、味噌、醤油、納豆、と発酵技術の体験にも繋がっている。しかも、これが又美味しい物になる。試して見たい人は、今度の農業祭りで試食が出来るので来てみて下さい。
昨日の自給作業:大豆の収穫3時間 累計時間:26時間