2008年の田植え
いい田植えが出来た。田植え前一週間は頭の中田植え一色。天候にも恵まれた。曇り空で、涼しい風が吹き抜ける。その上、雨の心配は少しもなかった。遠く、岐阜から、参加してくれた仲間もいた。そうぜい、18人だったか。子供も2人で、20名か。今まで一番の大人数であったことは確かだ。のんびりとのどかな、田植えだった。舟原田んぼは環境がいい。残された里地里山の一角を形成している。周辺の皆さんからも、暖かい声をかけてもらえて、幸せな田んぼだ。移動初年度の去年とは、だいぶ気分が違う。地域で田んぼをやらせてもらえるありがたさをしみじみと味わった。気持ちよく出来た、もうひとつはすばらしい苗が充分あったことだ。これも始めての事だ。去年までは、一部にはいい苗があるのだが、足りなかったり、ちいさかったりで、終わりまで足りぬのかハラハラするような田植えだった。
セルトレーのいいことは、43、400本苗が欲しいなら、どれだけ蒔けばいいか、目安がハッキリしている事だ。写真の苗は、10日に取ったものだから、もう少し大きくなっていた。根がセルトレーの下にびっしりだったが、そのまま引き抜くと、セルの四角に詰まった状態で根も蒔いていた。だから、台形の塊を田んぼに差し込むような田植えで、誰がやっても同じ出来の良い仕上がりだ。ここがいい。小学2年生でも植えることが出来た。子供は基本的に泥に触りたくない、苗の茎を摘まんで、押し込む田植えとなる。これでも出来る田植えというのがセルトレーだ。試しに投げる田植えをやってみたが、ダーツの練習デモすれば充分腰を曲げなくても田植えが出来る。あら起こし、代かきをなるたけ軽く、浅く、でやっていたのだが、やっぱり深くなってしまった。草の量がたぶん3トンとかいう量あったので、これを漉き込むとすれば、仕方がないことでもある。
田植えが終わる傍から、水を入れていった。地面は水を入れてから、36時間程度地上に出ていた勘定だ。これを短くしたかった。水が入り次第、ソバカス撒き。風上からの流し込みだが、12体蒔いたが、全体は覆えなかった。今日この後、水を見に行って、早速追加播きを行う。水がどうなっているかを思うと、ちょっとうずうずしてくるのだが、水漏りがやはり相当にある。畦塗りを丁寧に仕上げてくれたのだが、どの程度になるか。ともかくまめに漏水をチェックしたい。畦は随分高く、仕上がっているから、8センチの水深は保てるはずだが、水を抜いて、田植えをしたのだ、だいぶでこぼこが出来ているところもある。だが、田んぼにでこぼこがあるのは、悪いとは限らないと思っている。深いところと、浅いところでは水温が違う。水がまだらに滞る。
土の感触が去年と違う。良くなったというか、腐食が増えた感じがした。土の粘りは、全体で言うとやはり足りない。一部しっかりした良い粘土質の所もあるが、全体では、山土交じり。これを改善していくのが、課題だろう。ただし、土の臭いはいい。実に爽やかで、嫌なにおいがない。海水の効果で、いい状態になってきたのではないか。ミミズとナメクジが増えた。ちょっとビックリするほど多かった。毎日カラスが来ていた理由が分かった。スズメも大群でやってきて、たぶん草の実を食べていた。レンゲが、最後に虫にやられたので来年は変えるのも、考えておきたい。山ヒルを見つけたといっていたが、裸足の人は大丈夫だっただろうか。田んぼ足袋も、使いきりゴム手袋も、いい調子だった。では田んぼに行くとしよう。
昨日の自給作業:田植え、線引き、8時間。 累計時間:30時間