夏みかんマーマレード

   

6月一杯は夏みかんが実っている。もうすっぱくて食べなくなったので、何処でも実ったまま、見事な彩と成っている。木が柑橘の中では大きくなるもので、2階の窓辺りまで届いているような、立派なものが多いい。ここに、大きな黄色の玉がたわわに実るのだから、見栄えだけでも充分に役割を果している。12月には、食べ始める事ができて、そのまま半年は食べれるのだから、1本あるとありがたい木だ。家には、背丈ほどのまだちいさい木があるが、それでも、50個ぐらいはなるだろうか。ぽつぽつ食べたりあげたりでも、まだ15個残っている。酸味がだいぶ抜けて、食べやすくなっているが、めったな事で生食はしないが、汗をかいた後だけは、これが美味しい。昨日もコッコ牧場の麦刈りで、大汗をかいた後で、夏みかんが残っているのに気付いた。これにかぶりついたが、なんとも美味しい事。本当に夏になって汗を書くと、レモンでもそのままかぶいついて食べられる。

そのときも、私以外は食べる様子も無かった。だから、マーマレードにしたらいいと話した。そのとき夏みかんのマーマレードのレシピを聞かれたので、最近やっている方法を話した。以前やったものが硬くて、ダメだったそうだ。簡単で美味しいくできる方法。夏みかんは10個ぐらいをまとめて作る方が面倒じゃない。一個500グラムもあるから、5キロ作ることになる。5キロが一辺に入る寸胴を用意する。26センチ以上ないといけないだろう。先ず水を半分の下くらい入れて沸かし始める。夏みかんの表面をスチールたわしでこすり洗う。スチールたわしは少し繊維の太いタイプの方が使い良い。ジャガイモや、大根の皮むきも大体これでやります。夏みかんの色が、表面のつや部分が削げ落ち、黄色が薄くなる程度にこすったら、丸のまま、お湯に放り込んでゆく。10個放り込んだら、1時間煮立てる。

お湯はこぼして、冷水に変えて、一晩そのまま付け置く。柔らかな状態になっている。中には割れた奴もあるがそう気にしないで良い。半分に切りながら、中の汁と、房を別の鍋に開けてゆく。皮は、薄くスライスしてゆく。この間に鍋にお湯を沸かしておく。出来る限り薄くする。1ミリから2ミリの厚さならいい。切ったそばから、沸かしているお湯に加えてゆく。全部きり終わってから、30分から、1時間湯がく。この時間の長さは苦味の残し具合による。好みもあるが、木によって苦いのや硬いのがある。湯がいている間に、別鍋に開けた、汁と房から種を取り出す。本当はこのまま、作ってしまい、仕上げてから、種を取り出した方が粘度が出ていいのだが、熱いマーマレードから、種を出すのは大変なことなので、ここで房を手でつぶしながら、種を取り出す。汁は半分くらい取って置く。ここに、煮あげた、スライスの夏みかんの皮を加える。

さらに砂糖も加える。砂糖は2キロ前後は必要。5キロでも良い。これは決まりはない。甘さの好みとなる。私は黒砂糖を使う。火を入れて、混ぜながら砂糖が溶ければ出来上がり。ここで、粘度によって、取って置いた汁を加える。私は全部入れて仕上げる。かなり汁っぽいが、その汁が美味しい。酸味が足りないと感じる場合、あるいは香りが欲しいという場合は、ここで、レモン汁を加えるのも良いやり方だ。薄めて飲んでも、紅茶に加えても、なかなかのものとなる。完成したものはジッパーつきの袋に入れて、冷凍してしまう。一年中切れることはない楽しみになる。火を使う時間を最小限にして、苦味を出来るだけ抑える。苦味がある方が好みではあるのだが、作る以上、私だけがいいという訳にも行かないので、このレシピはかなり、一般向きのものだ。それで出来た量も、5キロだった。何故だろう。

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