自給畑の春

   


今年初めてのキャベツの収穫だ。2050グラムあった。良く出来た。11月頃から苗を作って、作ったものだ。随分長期に栽培したことになる。冬の間は、微々たる生育だったが、暖かくなって一気に大きくなった。季節の巡りはありがたい。キャベツが出来るようになるのに、何年もかかった。種蒔きの時期が悪かったり、虫にやられることが多くて、なかなか大きくしっかりした球には、ならなかった。土づくりが出来るようになった。白菜の方は今でもダメだ。それでもキャベツが出来るのは、草に負けないからだ。白菜は草負けする。白菜は白菜だけで育ちたいらしい。その点、キャベツは周りに草があったほうがいい。その方が虫が集中しない。タマネギも草がダメだそうで、去年一生懸命抜いたら、結構できて、最近まで食べていた。それで草取りをと思っていたが、もう結構生えてしまった。3月に入ったら、根を揺らすから、草取りはダメだ。とそらやさんに言われて、抜かずにおいてある。

春になって食べているのは、大根、コカブ、菜花、サニーレタス、ジャガイモ。こんな所。今年は糠漬けを作ってくれているので、何でも糠漬けにして食べる、これがとってもおいしい。集荷場では、さすがにニンジンや、山芋、小松菜、ブロッコリー、椎茸。豊富に出ている。端境期を感じさせない勢いがある。苗は、トマト、ピーマン、ナス、キューリ、トウモロコシ、インゲン、発芽した。揃ってはいないが、芽はかなり出ているので、苗土は良かったようだ。又追い播きをそろそろしたい。今度は畑の直播も始める。先日相原さんから貰った、さつまいもの種芋も、苗を作りたいと思う。サトイモの植え付けもそろそろやろう。そういえば今年はレンゲの出来がいい。盛り上がるように育っている。畑では、直播した、ごぼう、ほうれん草が、大根、コカブが、一斉に芽が伸びだしている。今年の春は適度に雨が降るし、暖かい日が続くので、作物の方はきわめて順調だ。

29日には、いよいよ稲の種籾の浸種だ。冷たい水で2週間は最低漬けておきたい。水はどんどん変えないといけない。15度より上がると、一気に芽が出てきたりする。今年は暖かいから要注意。最初に種籾が接する水は、海水がいいと思っている。今日、港に取りに行く。海水で、塩水選を行う。もちろん塩分濃度は足りないのだけれど。海水で浮くような種籾はさすがに使えない。種籾は今年もアキニシキだが、先日、藤沢の食生活研究会で知り合った相原さんの所でも、アキニシキだといっていた。消費者が、それがおいしいというのだそうだ。舟原田んぼと一緒だ。有機栽培向きの品種がある。満月糯も有機栽培向きといわれていた。全く違うところで、同じ結果に20年もかかって出会うというのが面白い。継続して来てよかったような気になった。

野菜でも作りやすい種類があるといわれていた。やはり自家採種の方向は、有機栽培には不可欠なようだ。こう言う事も、だんだん情報が整理されて、国全体が取り組んでくれるように成るといい。もちろんそういう種苗会社が出てこないといけないのだろう。笹鶏の雛が孵化している。おおよそ100個孵して、70羽という所だ。これ以上孵化しないつもりだったが、もう一回だけ孵化するか。少し迷っている。畑のほうもアレコレやりたいのだが、最小限の家の方ばかりやっていて、しばらく手をかけていない。家作りは面白い。ゆっくり進めようと思うのだが、ついつい進めてしまう。壁板を張り、屋根をとめる半ヌキを仕上げた。草刈ももう始めるのかと言うほど、草が急に茂ってきている。

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