カラシナの栽培

      2016/08/10


養鶏場でカラシナの種蒔きをした。写真はニラの周辺に発芽してきた所です。8月28日の午後の事だ。見学の人が見えていたが、大して時間が掛かることではないので、ばら播きをした。草はその前の週に刈っておいた。雨が降るのを、計っていた。良いタイミングで撒かなければ、種が無駄になってしまうので、これだけは真剣に天気を予測する。天気の予測は、百姓なら誰でもするだろうが、必要に迫られるだけでなく、天気予測は相当興味がある。かなりの自信もある。今回はエバレルホドどんぴしゃだった。カラシナの良い発芽には雨が絶対に必要だ。草を刈っておいて、いいタイミングで雨が降る、その前を見計らって撒く訳だ。これは結構難しい。

8月中に撒くように教えてくれたのは、mさんだ。11月から、自然に生える緑餌が切れてくる。ここを見計らって、緑餌をやれるようにしておきたい。山北のほうの暖かい斜面にはもうその頃には、結構菜の花が出てきている。その種を採取してきて、撒いて見たのが始まりだ。自然に自生していて、年内に花が咲くと言うのは、やはりいい性質を受け継いでいる。今は山北でも斜面にわざわざ種をまいているようだが、以前は自生していたのだ。その菜の花は、どうも飼料用カブ、たぶん下総カブと、カラシナやアブラナなどと自然交雑して、出来上がった、山北飼料用カブと呼んでもいいような品種だった。大野山にあった県の牧場でも採種していると言われていたので、その性格は評価できるものだったと思う。根が櫻島大根のような大かぶになる。葉の方も充分茂り、緑餌とし充分の量が取れる。日当たりのよい、南斜面の、肥料の効いたところに繁茂する。花は名花として充分食べれるが、誰かが種を撒く訳ではなかった。

その種を採取しては、何度も撒いて見たのですが。撒くタイミングや、水の具合が難しく、自然ではあんなに繁茂するものが、畑では難しいと言う変な体験をした。結局は、観察力不足。自然にあるからと言って、無肥料とばかりはいえないのだ。自然でも多肥の所こそ繁茂している。畑でやるには肥えた畑がいい。蒔くタイミングは8月末がいいのだが、雨が無ければ9月に入っても雨を待たなくては駄目。所が、8月に出てくるから、虫にやられる。だから、買ってきたような柔な系統では、みんな虫にやられてしまう。虫も嫌うような、自然淘汰されて生き残ったガシナ奴でないといけない。私は養鶏場だから、水が少なくても育つ奴が必要だが、田んぼにやるなら、河原にあるのがいいのかと思う。いずれも、人が蒔いたものでないとわかるものを、花が目立つので、マークしておいて採種する。採種と言っても株後と引き抜いてきて、ハウスの中でブルーシートに於いて置くだけだ。丁寧なことは出来ないのが性格ので、いい加減でも大丈夫な方法だ。

29日、30日と充分雨が降った。雨乞いが効果適面。これで一斉に発芽。鎮圧もなし、伏土も無し。ただばら撒いて発芽する。この後はどの程度、虫に食われるかだが、大抵はうまく行く。その後の経過は順調。4週間で、売られている小松菜ぐらいになった。養鶏場一面を覆っている。毎日、採ってきては食べている。特段からくもないし癖もない。何が交雑して出来たものか、あれこれ野菜なのだろうが、おいしく食べれると言うのは、あり難い。所が、一つ不可思議なことが起きた。蒔いてない所にも出ているんだ。上の段だから、流れたわけではない。昨年の自然に落ちた種から、出たものだろう。だったら、あれこれ考えて、撒いたのはなんだったのか。一面にあるうちの、どれが蒔いた種で、どれが自然に落ちた種なのか。こんな年もある

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