2006年の稲作 失敗の報告

      2016/08/08

今年の私の失敗を報告します。みなさんの、肥やしになるかどうか。

稲刈り、脱穀が終わり、あとは籾摺りのみを残す状態になった。今年は、レンゲで来た冬の緑肥を、菜の花に変えた。どのような展開になるかを、楽しみにした稲作だった。一つは、菜の花の栽培に精力を注いだ。充分草量がある状態にまで、菜の花を栽培することを第一目的にした。これは見事に黄色い海になった。

他の事は例年どおりに行い、抑草効果を見極めるつもりだった。冬場の鶏糞撒きも菜の花の旺盛な成長につながった。海水播きも例年のように行った。苗代の苗の出来は、普通だった。3~4葉期のりっぱといっていい苗だった。

水を入れたら、雑草の発芽が始まるので、田植えまで時間を出来る限り短期間にする。というのが、今まで成功した時の、知識だった。緑肥の刈り取り、漉き込み、代掻き、この辺は出来る限り短くした。ところが、これが「菜の花では問題あり」らしく菜の花除草は、全く効果を見せなかった。

この辺りから今年の稲作は調子を崩した。6月11日が田植え、6月中は100ミリを目標に深水を心がける。苗は活着が良く、初期分結も今までになく順調に見えた。ところが、7月に入り、このひと月は、全く成育が止まった様な不思議な様子になる。今思うと例年田植え後止ってしまうように見える期間がなかったのが何故なのか。多分、糠の腐敗が根に影響があるのだろう、これが抑草になる。

6月28日に雑草の具合が例年と違い、勢いがすごいので、転がし除草に入る。ここからが、草取りの始まりで、8月まで取り続ける。7月は雨も多かったが、日照がなかった。谷間の田んぼで、日照不足はこたえる。8月にはいって日照が回復して、成長が再開。何とか収穫は出来るかと少し安心する。もし菜の花に遅れて抑草効果があるなら、何故コナギはは発芽を続けたのだろうか。

稗はなかった田んぼなのに8月中・後半には稗が目立つ。これも毎朝取ることになった。何故こうもバランスがおかしくなってしまったかが、今年のじっくり考える反省点だ。菜の花抑草が坊所田んぼに合わない、これはよくわかった。理由がよくわからない。水温ではないかと想像している。水温の低い田んぼでは、腐塾の早い、蓮華の方がいい。更にいいのが、米糠抑草という事ではないか。

7月に入って菜の花の腐熟が始まり、稲の生育を止めてしまったのではないだろうか。

救いとして、成果が上がったことは、リアルな風船のカカシだ。例年すずめの食害がひどかったが、風船案山子で、すずめは近寄らなかった。いつまで効果があるか心配だが、来年はもう一工夫するアイデアがある。上手く風で動くタイプにするつもりだ。偶然、ゆらゆら、ぶらぶらするようになったら、これは効果があった。

収量は、最終結果は出ていないが、籾の様子では6俵は割る。(籾摺りが終わり6俵丁度でした)驚くべき減収だ。昨年から思うと2俵は減った。このところ年々増収になり、期待が大きかったので、辛い気持ちだ。雑草が多かったことも減収につながるのか。大きくは、土がバランスを崩して、稲の生育を止めたことにあると思う。さらに問題は抑草の失敗が深刻だ。来年は又、糠抑草に戻すのか、思い切って不耕起にしてしまうか。早急に結論を出さないと、秋起こしが出来ない。

 - 稲作, 農法(稲作)