集荷場の建て直し

   

昨日は、集荷場の解体を行った。小屋が不充分というわけではなくて、手狭に成ったためだ。宅配を行う人が現在、6人になった。おおよそ、65件分の箱を並べなくてはならない。それに持ち込んだ野菜が、並べられるのだ。これには今の面積では無理になってしまった。

無理を承知で長らく不便しながらやってきたのだが、余りに時間が掛かるので、このままというわけには行かなくなってしまった。農の会の集荷は、それは素朴というか、手をかけている。

みんなが、収穫した野菜を持ち寄り、ずらっと並べる。基本的なものについては、自分の届ける箱に、先ず自分の野菜を入れる。だから65個の届ける箱も並んでいる。このとき、自分の担当の箱には、書く届け先の要望を考慮しながら入れる。中には、葉物はダメとか、一種類を多めに、とか家庭家庭の都合がある。先週持っていたものとの兼ね合いが、各ノートに書いてある。これをチェックしながら、振り分けが始まる。

「今日は、8,5品です。ではキュウリから、3分の2入れられます。」と松本さんから声がかかる。持ち込んだものを白板に書いてあるので判るのだ。一軒に8種類から、9種類の野菜を入れられます。ということ。多くて、硬い物からの振り分けになる。箱の底の方に行くからだ。

これが大変時間が掛かる。とった野菜は、持ち込んだ人の一覧表にチェックを入れる。後で精算するためにはどうしても必要な事だ。これを野菜ごとに順次行ってゆく。色々意見は出るのだが、届け先の都合を大切に考えようという事で、このやり方を踏襲している。

朝暗いうちから、自分の畑の野菜を先ず収穫する。集荷場には8時30分ぐらいから集まり始めて、11時までは必ずかかる。それから、配達に向かうので、野菜生産者は大変な苦労をしてくれている。卵や、肉の生産者は、一応この役は免除されている。

だから一人の人が配れるのは、20軒が限界だろうという事だ。これでは、暮らしていけない。この問題があるのだが、それは今はおいて置いて、ともかく、集荷場の建物を建て直そうということになった。これも、忙しさと費用の点から、中々始められないでいた。

その頃、田中君から、「農の会で竹の子を掘って出荷してもいいですよ、という話があります。」これは渡りに舟という訳で、建設資金にしようということになった。7万何がしかになった。これが連休のころだ。その話を聞き及んだ。穂田さんが、解体作業で、丁度良さそうな物が出るぞ。ということで、箱根細工の作業小屋だったものだ。これが6月。

夏祭りが終わったらやるぞ。という事で、今日は土台工事だ。昨日は額田さんの指示で、解体を行った。29日の土曜日には、いよいよ建設だ。

私は基本的にこうした作業は好きだ。子供の頃から、鶏小屋を繰り返し作ってきたので、何となく慣れているし、そもそもものを作るというのは面白い物だ。先日の解体材料からの釘抜きの時も、20名を越える人が集まったので、農業をやる者は、おおよそこうした作業に興味があるといえるだろう。

小屋を自作できるというのは農家の必須の技術だ。小屋作りは創意工夫の総合性が要求される。大工仕事出来ないようでは、百姓の名折れだ。一番難しいのは、土台だ。今日これをやるのだが、水準器を使って、これをきちっとやる手順を覚えてもらうのが、何より大切なことになる。

さぁー、張り切っていこう。

 - あしがら農の会