日本と台湾の関係

パフィオ.ロスチャイルドディアナム 今年は2つ花茎がたった。花は3輪である。石垣の気候に合っているようだ。こんな素晴らしい花が、特別なことをしないで咲いてくれるのだから嬉しくなる。肥料はやったことが一度もない。ボルネオのキンナバル山に生息している。
中国は台湾は自国領土の一部であると主張して、武力的な併合も辞さないとしている。アメリカの上院議長が蔡英文総統と会談したと言うことで、また台湾島の周辺で軍事演習をしている。いつでも台湾に軍事侵攻できるのだと、威圧しているつもりなのだろう。そんなことをしているから、台湾の人は中国が嫌いになるのだ。
習近平政権が香港の民主主義を弾圧した姿を見れば、中国に併合されたいと考える香港や台湾の人は極めて少数派だっただろう。一度自由を体験した人達は独裁政治を受け入れがたいと考えることが自然だ。あんな形で香港の民主主義を押しつぶすのでは、そんな国に加わりたいと考える人がいるはずがない。人間にとって自由ほど大切な価値観はない。
フランスのマカロン大統領は台湾問題には関わらないと発言した。ヨーロッパから見れば、台湾は遠いい国である。ヨーロッパは中国との経済的繋がりが強く、台湾併合を容認すると発言して、中国にこびを売っているのだろう。ヨーロッパ諸国の大半が、台湾が併合されたとしてもさしたることはないと考えているようだ。果たしてその選択は正しいのであろうか。
ウクライナがロシアに占領されても、日本には遠い国の事だと言っている訳には行かない。ウクライナ支援を表明している。フランスほど利己的ではない。軍事力による現状変更は許されないという日本政府の主張が正しい。遠いいとか、利害とかとは違う、侵略戦争に反対するのは正義の問題である。正義を打算で計るフランスのような国はそもそも信頼されない。
もし台湾が中国に併合されてしまえば、日本はアメリカの属国から中国の属国にならざる得ないところまで進むと考えて置いた方が良い。韓国もフィリピンも同様の経過となるのではないだろうか。その理由はアメリカの支援なしに、東アジアのどの国も、単独で中国と対立してゆくことは不可能だからだ。
それが核保有国が存在する世界の軍事均衡である。中国にあくまで、対抗していくというのであれば、日本も核保有まで進むほかなくなる。そして世界の軍事緊張が高まり、最後は核戦争になりかねない。まだ小さな芽の内に侵略戦争を止めなければならない。スーダンの内戦と台湾併合とは意味が違うのだ。
今の中国と接近すると言うことは、民主主義が軽視されてゆくと言うことにならざる得ないだろう。基本的な価値観が違いすぎる国に従わされると言うことは、耐えがたいことである。たぶん日本は停滞から衰退へと進むことになるのだろう。
アメリカと日本は基本的価値観が大まかな方角としては、共通する国だ。例えば、WBCを自由に戦い、互いにたたえ合うことが出来る。果たして、今のロシアの選手と開かれた気持ちでスポーツ競技を戦うことが出来るだろうか。違和感が生じるような気がする。先日行われた石垣島でのロッテ対台湾の楽天モンキーズはとても楽しかった。
日本が台湾の防衛に協力すると言うことは重要な政策になる。もちろん武力的な協力ではなく、経済的、外交的に台湾の支持を明確にするべきだ。そうしなければ、正義が通らないときは来る。確かに日本は中国と国交があり、台湾とは正式な関係はない。
しかし、心情的にも、また経済に於いても台湾の方が日本にとって重要なお隣の国なのだ。経済に於いては産業の要である半導体である。台湾の半導体産業が中国に吸収されたとすれば、自由主義陣営の経済は大打撃を受けることになる。これ以上習近平政権の独裁政治を増長させてはならない。
中国にも必ず高度成長が止まるときが来る。まだ成長予知が大きいとしても、必ず経済停滞は来る。それを乗り越えることは独裁政権には難しいことだろう。暮らしが豊かになるので、自由が制限されることを我慢しているのが今の中国の普通の人達だろう。
あと5年ぐらい様子見ている必要がある。時間が経過すれば習近平の次の時代はくる。その間に台湾侵攻はないとみている。中国の経済成長はまだそのくらいは続く。その意味では北朝鮮とは違う。自由の制限された監視社会とは言え、中国人は今の世界の情勢を理解している。
今の台湾とその支援国にとって必要なことは明確に台湾を支持するという姿勢を打ち出すことだろう。本来フランスも自由主義の国としてそうしなければならないのだ。アメリカ、日本、韓国、フィリピンが台湾の武力的併合を許さないと意思表明することだ。平和的な併合策を模索することだ。台湾の民主主義を守りながらの、新しい統一の道も模索できるときが必ず来るだろう。
G7広島では民主主義国として、台湾の軍事的併合を許さないという姿勢を打ち出さなくてはならない。バイデン大統領は台湾防衛を正式に表明している。これが今一番台湾にとって大きな中国軍事侵攻への抑止力になっている。
アメリカも一国主義勢力が台頭して、このバイデンの主張を馬鹿げたリスクだと批判されている。しかし、台湾が中国化されることで怒る自由主義陣営の弱体化の方が、はるかにリスクが高いと考えなければ成らない。ロシアと中国が行う軍事力による現状変更は阻止しなければならない。
台湾が中国独裁に飲み込まれることは、人類にとって最も大切であり、また希望である「自由の価値」が失われることになる。これはどうしても許してはならないことだ。また中国が台湾を含むことで、その覇権主義を近隣諸国に及ぼすことになるだろう。
台湾の経済的成功は、日本韓国台湾の一人当たりのGDPはほぼ同じくらいにある事でも分かる。特に台湾韓国は小さな自由主義国家のめざましい成功事例である。シンガポールや香港も日本よりはるかにGDPは上であるが、香港の経済は中国の政治経済の影響でこのところ停滞を起している。
日本は対中国のミサイル基地を南西諸島に作るなど、まったく無意味である。台湾侵攻の抑止力にはなっていない。日本は平和主義で中国と交渉を行うべきだ。先ずは尖閣諸島である。尖閣の領有権は対話も主張している。尖閣を平和的に解決することが、今日本に出来る平和外交だ。