のぼたん農園のイネ播種

   


 写真は「ゆがふもち」の種籾。このくらいの発芽状態で直播きをする。海水選を行い。沈んだ種籾を溜め池から流れ出ている水に6日間漬けておき、一日陰干しした状態。今回の種籾は9番田んぼにばらまきをした。

 のぼたん農園では1月14日と15日に稲の播種を行った。14日には17名集まった。15日は大人4名と子供2名だった。15日には石垣島マラソンがあり、のぼたん農園の仲間には参加する人も4名もいた。応援で行く人、手伝いで行く人が多数いた。これからは重ならない配慮が必要である。

 14日には昨年4番田んぼで収穫した「とよめき」を2㎏播種した。海水選をして6日間浸けておいた状態だ。苗床に播いたものが700グラムぐらい。30センチの点蒔きで2番田んぼ、3番田んぼに300グラム程度を播いた。6番田んぼには700グラムほどを直播きで播種した。

 3番田んぼは渡部さん夫妻がすべてを行った。朝から線引きを行い、その後点蒔きをした。草取りが一番大変だったと言われていた。田んぼの石拾い、周囲の溝掘り。と始めから終わりまで進めている。この調子で、収穫まで行ければ素晴らしいことになる。

 とよめきは乾かす時間が無く、水から上げて3時間ほど新聞紙の上で乾かして、播いた。大勢が居たので、この日にほとんど終わらせるつもりで行った。3番田んぼは大勢で一気に点蒔きした。30分ほどで終わった。みんなでやるのは楽しい間に終わる。

 そのあと、6番田んぼにばらまきで播種することにした。線を引いて播いても良かったのだが、ばらまきで出来れば一番省力的な方法になる。今回試みとしてばらまきを行うことにした。ばらまきをして、発芽がそろったところで、コロガシを行う予定である。

 15日は三線田んぼとぬちぐすい診療所の参加だった。そこで、三線田んぼの補植と、9番田んぼに「ゆがふもち」を播種行った。9番田んぼと10番田んぼにある程度在った、苗を取って、7番田んぼに補植した。補植をして田植えをしたような田んぼになった。

 9番はやる予定はなかったのだが、「ゆがふもち」の種籾が余ってしまったので、もったいなのでばらまきで播いてみた。1㎏もあった種籾をすべてまいてしまった。捨てるよりはいいかと考えた。ここで出来た苗を0番や10番に植えてもいい。



 今回はできる限りネットを張って、鳥やネズミを防ぐことにした。かなりしっかりとやったつもりだが、どうなるかはまだ分からない。ネズミだとすれば、今回の程度のネットでは防げないはずだ。鳥の方は入れないはずだ。今のところまだやられていない。

 写真ではよく見えないが、ブルーのネットが張られている。水は播種した晩にかなりふって、どの田んぼも水が溜まったが、この後割合は約すべて抜けて、ヒタヒタ状態になった。一度雨が降ってくれたのも悪い事ではない。すべてが繋がった田んぼなので水管理はかなり難しい。

 播種した後はヒタヒタ水1週間。芽が出てきたところで徐々に苗が水没しないように水を戻す。水を戻さないとひび割れてきて、水が溜まらなくなる。水がギリギリなので、苗が水没するのも困るのだが、何時までも田んぼを乾かしておくことも出来ない。


 苗代は4番田んぼに作った。苗土に不安もあったので、苗箱に播いた苗土は今回は購入したものを使っている。こういうことはしたことがないのだが、ともかくあらゆることを想定したために、苗土は他所から入れた有機農業で使える苗土を購入してやってみた。

 五袋購入して、35くらいの苗箱入れることが出来た。苗箱は稲用のものではなく、野菜や大豆用の苗箱である。最近小田原でもこの苗箱を使い上手く行っているからである。下にある穴の具合が悪くなく、田んぼの中に根が入り込んで行くのだ。

 白い細かいネットで全体を完全に覆った。これならば、ネズミも入れないはずだ。水は通り抜けるし、光も入る。その上強い風も遮ってくれるから、案外苗代で苗を守るためには向いているかも知れない。それでも油断は出来ない。

 苗代では苗箱蒔きと、ベット蒔きの両方を行った。前回の失敗を考えて、色々の方法を行ってみて、最善を期した。土に問題があれば、ベットの方が上手くゆかないはずだ。どの方法がのぼたん農園向きなのか、今回は色々試している。

 苗代の種まきは4人で行い。2時間ほどでネットをかけるところまで出来た。もっと時間がかかるかと思っていたが、軽トラダンプの荷台で作業したのが、以外に調子が良く、素早く箱に播種できた。みんなの手際も大分良くなった。

 田植えの予定日は2月11日12日になる。苗の成長が早いようならば、4日5日もあり得る。今の時期であれば、小田原と同じくらいの成長になると考えておいて良いだろう。最低気温が、20度を超える日が多かったが、このところは16度である。このくらいならばイネの発芽から成長には良い温度だろう。

 直播きは6番はばらまきの直播きで行ってみた。これで上手くゆくなら、一番楽な方法である。多めの種をばらまきして、全体をネットで覆った。ネットを張ることが相当に難しかった。秋にもイノシシ対策でネットは張らなければならないから、ネットの張り方は経験を積む必要がある。



 写真は線を引いて、交点に3粒ずつ蒔いてゆく方法だ。時間があればこれが一番良い。ばらまきは苗が多すぎるはずだ。コロガシを縦横にすることで、苗を30センチ角で播いたように残そうかと考えている。余り発芽しなければ、そのまま進めても良いかと思っている。

 田んぼに入ると土壌が良くなってきたことを感じる。トロトロ層が出来てきた。まだ普通の田んぼに競べるとトロトロ層は薄いのだが、確実に田んぼの土壌らしい部分が出来てきた。腐植を増やす努力がすこしづつ成果を上げてきたと思われる。

 アカウキクサはすべての田んぼに広がってくれた。アカウキクサは1月になってから、また姿を現した。稲の成長に従って広がってくれれば一番良い状態になる。今後のウキクサ緑肥の広がりを観察して行きたいと思う。

 石はまだまだ多いのだが、去年に競べれば半減した。足にあたるものをさらに拾い出して行けば、いつかはなくなるはずだ。

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