オンラインカジノの蔓延
2025/04/24

警視庁がオンラインカジノの実態調査を行った。利用したことがある経験者は336万人、年間の賭け金の総額は1兆2400億円に上ると推計された。 海外ではオンラインカジノが合法という国がある。そうした国のカジノ業者が日本を有力な市場として、日本に進出している。
日本語版カジノサイトが200もあるという。日本は確かに世界に冠たる公営ギャンブルの国である。今になって経済のためにカジノを法律で解禁した国である。大阪のように、カジノで一儲けしようと、行政が賭博をしているところさえある。拝金主義がここまで日本をダメにしたと言うことだろう。
何故日本では違法なオンラインカジノが、日本にサイトを開いても、取り締まれないのかが不思議だ。自民党は超党派でカジノの広告を禁止する法律を提案するそうだ。なんとも生ぬるいというか、何の対策にもならない法律を作ってどうするのだ。
オンラインカジノが日本で賭けられることがおかしいだろう。どこかに法律の不備があるのか、怠慢なのかわからないが、これではせっかくの公営賭博が潰れるだろう。もしかしたら政府の中の知恵者が公営賭博廃止ために、オンラインカジノを黙認しているのか。それならもう一息である。冗談である。
よほど本腰で取り締まらない限り、オンラインカジノは蔓延を続けるだろう。日本はいつも曖昧で本腰など最近は滅多にないのから、悲観的にならざる得ない。何しろ悪い奴らの方が頭が良い。法律の網の目をかいくぐり、雨後の竹の子のように出てくるはずだ。
若者を中心に340万人もの人が、はまってしまい、人生を台無しにしているという。この数は大学生すべてがやっても足りないくらいの恐ろしい数だ。賭博がこれほど広がる原因は、社会に拝金主義が蔓延していることに原因がある。
そして課金ゲームが社会に蔓延している。特に若い人たちの間に広がっている。もう一歩でオンラインカジノにはまることになる。オンラインゲームをやる人の20%ぐらいの人が課金するらしい。課金することでゲームでの優位性が生まれると言うことらしい。これがオンラインカジノの入り口だろう。
お金持ちを人生の目標に生きている以上、金儲けはどんな手段でもかまわないと言うことになる。宝くじで7億円を手にした人が、人生の成功者として通用する奇妙さ。宝くじの当選者はすでにそのこで、人生を失敗したことになるっている。不労所得はそもそも許されることではないのだ。
労働とは何か。辛いことでも、我慢してやることでもない。やりたいことをやるのが労働である。好きなことを全力でやり尽くすことが人間の本来の労働だろう。そういう社会を目指さなければならない。その労働が、嫌なこと、我慢してやることになっている所に問題の根源がある。
あぶく銭を賭博で得ることが許されることになる。賭博は悪いことである。損をして人生を破綻するからだけではない。得をしておかしな人生にすることもある。あぶく銭で働くことがいやになるはずだ。人間は健全な労働によって、まともな人間になる。正しく働く倫理を失うことになる。
その昔、銀座で1億円を拾った大貫さんは、すぐに勤めていた会社を辞めて、高級マンションを購入したそうだ。あの頃の1億円は今で言えば7億円より大きいだろう。そして若くなくなられたはずだ。概ね宝くじ当選者は家族争議に巻き込まれるそうだ。
まあそんなことを言っても、誰も賭博は止めないだろう。人間はどうしようもないものなのだ。楽して儲けるのが一番と思うものなのだ。そこにコンピューター革命が起きているのである。オンラインカジノにはまらない方が難しいぐらいだ。身近にある出来心で、人生を破綻させられる。
政府はすぐにでも、やりたくても出来ないようにしなければダメだろう。大学生よりも多い数の(多分)若者が、オンラインカジノで馬鹿になる学習をしているのだ。これではどうにもならないだろう。これを放置しておけば日本はさらにダメな国になる。すでに日本は公営ギャンブル国家なのだ。
しかし、当分対策もとられないまま過ぎるのだろう。一日一日人生を破綻している若者がいるのだ。どれほど馬鹿馬鹿しいことか。そういう若者がやみバイトに行くことになるのではないか。人生をどうでも良いと考えるようになるのではないか。
インターネットのアクセス分析を行っている調査会社の推計によると、オンラインカジノのサイトへのアクセス数は、2018年12月にはおよそ月100万回だったものが、2021年の9月にはおよそ1億2000万回に及び、3年間で120倍にふくれあがっている。と書かれている。現状ではさらに増えていることだろう。
海外のオンラインカジノ自体を取り締まることは不可能である。合法の国に開設されているのだ。だから取り締まるためには日本からではアクセスできなくするほかない。政府の力で遮断する以外に方法はないだろう。多分それは今のところ、法律的に出来ないのだろう。
お金の取り立てを代行する業者があるらしい。口座をそこに開設してオンラインカジノをやるらしい。その日本国内の換金業者を取り締まろうと言うことらしいが、それは全くしらみつぶし方式ということらしい。多分悪徳業者に警察が負けているのだろう。
オンラインカジノは、日本を崩壊させる毒である。拝金主義日本の最も弱い部分である。お金がある人間が能力の高い人間という社会だから、カジノで金儲けが出来る人間は、立派な人間と言うことなのだ。なんとも情けない社会になっている。
国家が貯蓄を株式投資に回させようと躍起の国である。つまり不労所得を国が奨励している国だ。株式投資など倫理的に問題がある。道徳的に問題だ。それを国が奨励して、学校教育でも株式投資が説明させるという。とんでもない義務教育である。
オンラインカジノは賭博依存症を作り出している。部屋に閉じこもって、ギャンブルを行い、脳を活性化している。そしてたちまちに依存症になる。つまり精神を破綻させられるのだ。これは日本人の一番の弱点だと思う。嫌な労働を我慢してやっていて、その憂さ晴らしがパチンコであり、公営ギャンブル。
健全な社会を作るためには、ネットアクセスできなくする以外にない。オンラインカジノでは、決済代行業者が指定した口座に送金することで、為替取引を行っていると見なされます。為替取引を行うためには、銀行業許可や資金移動業の登録が必要だが、実際違法の業者が行っている。早急に取り締まる必要があるだろう。
社会の実際の活動に魅力を感じない若者たちが、ネット社会で増加している。課金ゲームから、オンラインカジノにのめり込む道が、すぐそばにあることは想像に難くない。肉体労働を嫌うという傾向がそもそもの問題なのだろう。学校で作務教育をしなければならない。
身体を使い働くことを、やりがいとできるような社会にならなければならない。生きることが面白い社会になれば、不労所得に惑わされることなどなくなるはずだ。自然を相手の百姓仕事をしていれば、その面白さは無限である。百姓をして生きて行ける社会にすべきなのだ。