台湾有事はない
石垣島に住んでいると言うことなのだろう。東京に行くと、絵の友達などから「大丈夫ですか」などと聞かれることがある。思わず何がと答えてしまう。世間には明日にでも、中国が台湾に軍事侵攻するのだろうと、思い込んでいる人がいる。
悪質な報道機関の洗脳報道によって、かなりの人が本気で中国が軍事侵攻するだろうと思い込まされている。絶対にないので、何の心配もする必要が無い。中国はそれほど愚かな国ではない。ロシアのように計算が出来ない国ではない。北朝鮮ほど幼稚な国でもない。
エセ報道の世論の誘導というものが、これほど力を持つ物だとは思わなかった。戦前の勝った勝ったの提灯行列の姿と重なる。かなり常識があると思われていた人が、本気で台湾侵攻があると思い込んでいるのだ。不安という物は人間の神経を狂わして行く。
私がいくら台湾侵攻ははないと言っても、たいした効果は無いのだが、何度でも「台湾侵攻はない。」と言わないではいられない。台湾侵攻を注目させているのは、アメリカの対中国への戦略なのだ。それに乗せられているのが、まさに忖度国家、腰巾着政府の日本なのだ。
米中戦争の前哨戦はすでに始まっている。米ロは冷戦と言われたが、米中の戦争はサイバー戦争として始まっている。日本のようにサイバー攻撃に供えなどほとんど無い国から、アメリカの情報が抜けて言っている。ミサイル配備など余計なことをする前に、しっかりしたサイバー防衛体制を作らなければならない。
自民党の元自衛官の髭の佐藤議員など、去年の間に軍事侵攻があると叫んでいた。他にもそういう議員が多数存在する。狼議員である。去年軍事侵攻が無かったのだからデマを流していた国会議員として追及されるべきだ。日本国民をあえて不安にしていたのだ。その予測がまったくはずれたのだから、議員辞職に値する。
ところが、相変わらず議員辞職どころか、まったく反省もなく、蛙の面はなにをかけても感じない。台湾有事は近いと、間違った大本営発表を未だに繰り返している。こういう自民党の議員は、デマを叫ばされているだけなのだ。それで自民党で役職に就いている人が多い。
そもそも根拠など不要だ。中国仮想的国論で世論に動かして、アメリカに対して忖度をしているわけだ。この人達のカラの頭の中を思うと、自民党議員の脳みそはデタラメに出来ているとしか思えない。中国はすでにアメリカとの戦争を始めているのだ。アメリカもすでに始めている意識だろう。サイバー戦争である。先日も日本の軍事機密に中国がはいりこんだという3年前の話を今頃アメリカは公表した。
そんな物はなかったと政府は慌てふためいて火消しである。もしあったことさえ気付いていないとすれば、さらに問題だろう。現代の戦争は武力戦に成る前に、様々なことが行われる。本気で戦争をするならまずサイバー攻撃でインフラを破壊するだろう。
アメリカは日本のITの遅れに恐怖を抱いたのだ。日本に軍事機密を渡せば、中国に筒抜けになるからだ。日本は同盟国として、忠誠を誓い機密をほしがる。軍事情報を望むのであれば、まず、サイバー攻撃の防御態勢を作れと言うことなのだ。
ところが、日本はマイナンバーカードさえ準備できないIT後進国なのだ。アメリカとしても心配なところだ。到底サイバー防衛など無理だ。その能力もなければ、対策をする気持ちすらない。まず、人材がない。その上に政府には現在サイバー戦争が起きているという認識さえない。
戦争と言えば、ミサイルが飛んでくると思い込んでいる、まるで80年前の日本軍の軍人頭そのままのような人達なのだ。戦争は経済戦争に始まる。すでに米中は経済戦争状態と考えても良い。アメリカ経済はこのままでは中国に追い抜かれる。その焦りが戦争に進みつつある。巻き込まれているのが、日本、韓国、台湾、である。
台湾も、韓国も経済戦争の意識は高いし、IT能力も高い。アメリカもその点では心配なのが日本なのだ。日本は軍備と言えば、直接的な物ばかり考えるが、すでに経済戦争まっただ中なのだから、本気で国防を考えるとすれば、食糧の確保、情報の安全の確保、エネルギーの確保、物資の確保。それが国の真っ先の安全保障だ。
軍事、軍事という前に、国の安全保障には何が具体的に必要なのかを考えなければ成らない。日本の軍人の頭の中は、軍事を強化するという意外のことは無いのだ。だいたいに軍事基地と住民の関係だって、何の対策も取られていない。対立だけが目立つ。力で住民を言いなりに出来ると思い込んでいるのだ。
自国の安全を守るためにはもっとしたたかでなければならない。アメリカ一辺倒に見えてしまうだけでも不利だ。まず、日本、韓国、台湾の3国同盟である。経済連携を強めることだ。この3つが集まれば、アメリカとも、中国とも、台頭に渡り合える規模になる。
そしてそれぞれの国の特長を生かして、安全保障体制を作り上げることだ。食料だって、半導体だって、3国で連携して行けば大分安全性が高まるだろう。そしてその3国で、連携して中国と平和的な交渉を始めることだ。中国が攻撃などする気を無くさせることだ。
そしてアメリカとその腰巾着政府は、沖縄を防人の島にしようとしている。あの台湾での麻生発言「戦う覚悟」など茶番劇のセリフだ。あの発言を讃えている自民党議員がいる。たぶん国民にも、自衛隊員にも、戦う覚悟など全くないことに、いらだっているような人種だ。
中国が攻めてこない理由を挙げておく。中国は聡明な国である。利に賢い国である。今黙っていれば、1年ごとに世界情勢が有利になると考えているからだ。中国はあと5年は経済成長が続く。不動産投資が破綻しても、日本よりも経済成長の余地が大きい。
愚かな自民党議員などは、10年も前から、明日にでも中国経済は破綻すると叫び続けてきた。この10年アメリカはそんな馬鹿な予測をだれもしない。中国経済はアメリカを追い抜くだろうと予測してきたのだ。そしてその対策をしているのだ。
また、世界情勢も第3世界が経済成長をし続けている。アメリカを中心とした、自由主義勢力は衰退気味なのだ。中国の一帯一路政策も当初の勢いは失い始めはしたが、中国の友好国は増加している。通貨も徐々に国際的な評価を受け始めている。
こうした経済情勢から、あと5年すれば自然台湾は中国よりになると考えているだろう。軍事侵攻を考えるほど愚かなはずがない。ロシアは5年先にはウクライナがNATO入りしていると考えて焦ったのだ。中国の台湾侵攻はないと断言する。もしあれば、責任を取ってこのブログは止めても良い。まあ他の人にはどうでも良いことか。