直播き稲が何かに食べられている。

   




 12月3日播種。二番田んぼ一週間経った10日に撮影。稲の先の露が稲野根の活動を示している。それは田植えした稲でも同じで、活着した稲は葉先に露を宿すようになる。3粒づつ播いて下さいという支持で、6粒播いたことになる。

 のぼたん農園の直播きの稲は播種して一週間目で発芽した。こんな感じで半分位が出てきたかも知れない。あと一週間の間にどれだけ発芽して、どれだけ消えてゆくかが問題となる。石垣では5日で発芽すると考えていたのだが、実際には7日かかった。

 7日間と予測よりも遅れたのは、雨続きで余りに天候が悪かったのだ。雨が悪いと言うより、雨で水が田んぼから引かなかったことが、少し遅れた理由だと思う。7日間の間雨の降らない日はなかった。日照はある程度在ったのだが、雨が降り田んぼに水は溜まり続けた。

 田んぼの排水は完全にして、入水は止めているのだが、それでも田んぼにはどうしても水が溜まる。だんだん不安になってきたのだが、それで一週間目の10日に成って何とか発芽してくれた。発芽が遅れたもう一つの理由がある。

 種の播種が少し深かったと思われる。種は泥の中に埋めなくても良いのだが、きちっと指示をしなかったので、種を蒔くのだから土の中に埋め込むものだという先入観で、随分奥に押し込んだ人も居たようだ。指示しなかった私が悪かった。

 それでも半分ぐらい出てきたかなと言うところで、突然苗が何者かに食べられ始めた。最初は鳥かと思ったのだが、足跡がない。ネズミでもない。そのうち種を食べて倒される苗がどんどん増えてきてしまった。どうも虫である。苗代の苗が、0番、1番、2番まではすべて食べられてしまった。

 網で覆ってあるし、中が食べられるはずがないのだが、足跡もないまますべての発芽した苗が倒れている。虫と考えるほか無い。なかなか石垣の条件は厳しい物がある。どんな虫なのかは分からないが、今年は直播きを止めて、苗を作り手植えにするほかない。

 溜め池に近い当たりが食害がひどい。溜め池と関係のあることなのだろうか。溜め池に何か食害する虫がいて、ため池から出てきて食べているのか。あるいは足跡を付けないような鳥がいるのか。と言っても網の中に入るわけがないし。

 一つだけの原因ではないのかも知れない。鳥に食べられているものも在るし、虫に食べられているところもあるのかも知れない。いくらか残っている苗を、いくつかの田んぼに集めてみれば、何カ所かは田んぼが残るかも知れない。

 苗箱方式にする。苗箱に穴あきトンネルビニールを使うことにする。ぼかしを作り苗箱土を作ることにする。苗土はどこかで赤土を買う方が良いかもしれない。それによみがえりを混ぜて、混ぜてしばらく発酵させておく。有機で使える良い苗土が売られていれば、それを買うのも考えたい。

 浸種を1月16日に行い、21日か22日に、苗箱に播種する。苗箱は田んぼの中一カ所と畑に一カ所に作る。2月10日線引き、11日12日を田植えの予定にする。苗土作りをもう始めなければならない。赤土と米ぬかを手に入れるところからになる。

 今年は苗土を購入した方が良いかもしれない。もしのぼたん農園の土に原因があれば、まずいことになる。そういうことは無いとは思うが、用心をした方が良いような気がする。土だとすれば、0番田んぼの土壌を掘ってよく観察してみる必要もありそうだ。

 苗箱は30箱はいるだろう。小田原でやってみて成功した、普通の野菜の苗箱にしたい。半分は3番当たりに苗代を作り、そこに置く。畑に置いて見て管理するものもやってみたい。雨が降りすぎたことも発芽に影響があったと言うことも考えて、穴あきビニールをかけた雨の当たらない場所での管理も試したい。

 いずれにしても、石垣の条件がまだまだ分からない。失敗を繰り返していることは、経験を積んでいると考えて、次に進むためには良いことが起きたくらいに考える。ともかく土壌に何か虫でもいるとすれば、直播きは難しいと言うことだけはよく分かった。

 

 - 楽観農園