石垣島の5月
石垣島に来た。苗床が一段落したので、絵を描きに来た。もう30度になるから夏である。石垣島は一応5月が梅雨時という事になる。昨日は強い雨が降った。止んだ時間もあって、しとしと降る梅雨という感じではない。関東のように雨が降り続くということは少ないようだ。この季節も良い季節である。いろいろの季節に来ているが、どの季節もその季節の魅力がある。石垣島には一年に365の季節がある。雨はどの季節にもある。さっと降って上がるという感じだ。晴れた時より雨が降る時の方が景色は良い。雨上がりこそ一番美しい八重山時間。日本にはそもそも四季などという言葉はなかったのではないか。その一日にその日の季節が宿っている。石垣島で一番誤解させれていることは、夏は暑いということだと思う。別段夏だから暑いということはない。気温的には関東の内陸部ほど高くなることはない。小田原といつも比べているが、夏場の気温は小田原と変わらない。11月も2月も30度の日があったから、寒いということはないのだと思う。
ところが、石垣の人は冬は結構寒いということを言われる。電気屋さんへゆくと、暖房機が結構ある。エアコンの表示を見ると、暖房機能は13畳、冷房機能は15畳などと、表示されている。間違えだと思うが、どこでも本土と同じ表示である。はっきりした気候の特徴は、湿気が強い。晴れていたとしても、かなりの湿度である。しかし、どういうことなのだろう。電気屋さんでは加湿器も売られている。電気屋さんついでで書いておけば、スカパーは写るが、スカパープレミアムは写りにくいそうだ。インターネットの速度は変わらない。さすがに除湿器はたくさん売られている。部屋干し用なのだと思う。外で乾きにくい。いつ雨が降り出すかわからない。外干しだと風で飛ばされることもあるのだろう。巨大な乾燥機が売られていたのはさすがだ。電気屋さんは3軒ある。何でもそろっている。送料がかかるので、特別に高くなるというようなこともない。インターネット通販で個人で購入すると、ほとんどの場合、送料が特別に高くつく。
今回何故電気屋さんに行ったかといえば、いよいよ今日地鎮祭だからだ。ついに待望のアトリエの建設までたどり着いた。離れていて家を作るというのは、なかなか難しいところがある。先日床板を注文したら、日時を間違って業者が石垣に送ってしまった。まだ地鎮祭もやっていないのに、床板だけ石垣に送るのはおかしいだろう。現在仕方ないので預けてある。どうなることやら。きちっと期日が来たら送るほように約束したにもかかわらず、人の話をよく聞いていないのだ。お金を振り込んだらすぐに、石垣港止めで送ってしまったのだ。どうも業者というのはそういうタイプの人が多いい。分かった分かったといいながら、自分の都合を優先して考えがちだ。いろいろ難しいことの連続である。この対応だけで大変なことになった。設計の打ち合わせなどはすべてインターネットである。これは上手くいったと思う。文章確認だから、思い込みで進まないところがある。
石垣設計室というところに、お願いした。建設地のすぐそばなのだ。何かと管理がしやすいと思われる。それでインターネットでお願いした。東京に出る機会があるというので、品川でお会いして初めての打ち合わせをした。信頼できる魅力的な方なので、その場で契約をした。ただ、それから話が一向に進まなかった。1年以上進まなかった。私が70歳までに石垣に行きたいと考えていると話したことが、誤解のもとだったようだ。急いではいないということが、たぶん後回しになったのだろう。辛抱が切れて、昨年の暮れにもう一年以上たつのにどうなったのだと、石垣に出かけて無理に進めた。お会いすると素晴らしい方なので、何とかお願いしたいとは思うわけだ。石垣流なのかと思い、受け入れることにした。そして、いよいよ設計など進めることになった。今度は、設計者が横浜から移住された方に変わった。神奈川県的に話が進んでいる。