緑肥作物の発芽
赤クローバー
からしな
レンゲ
耕さない田んぼのレンゲ
緑肥作物は順調に発芽している。11月6日に播種したから、1か月経過したところだ。順調というのは16日目の様子とそれほど変わっている訳ではない。昨年は10月に播種して、寒さに当たり枯れてしまったものがあった。特にヘヤリーベッチと大麦にそれが目立った。そこで、今年は少し遅らせて播種した。小さい内の方が、寒さに強いのではないかと想定している。また、耕して蒔いたり、耕さないで蒔いて見たりして比較している。いずれの条件でも播種した後に藁はまき散らしてある。藁の腐植を進めることと、緑肥作物の保護を期待している。レンゲが成績が良かったので、日の当たらない1,2番はレンゲである。ところがレンゲも日が当たらない田んぼは発芽もあまりよくない。この後どういう結果になるか。川の向こう側の南側に山があるので、川沿いの田んぼは日が当たらない。春になり陽が高くなるとまだ日が当たるようになるのだが、冬の間は極端に日照不足の田んぼになり、寒さが貯まり凍るような状態になる。昨年はなぜか赤クローバーが発芽が良くなかったのだが、今のところクローバーも発芽している。
小麦11月26日播種
11月6日播種の大麦
小麦の会の機械小屋の前の畑は11月26日播種して、発芽が始まっている。大麦を11月29日播種した家の畑は10日が経過して発芽を始め出揃ったところだ。11月の6日の一か月経過した田んぼの大麦はかなり大きくなってきた。発芽もいいようだが、麦踏をするような大きさになっている。一部麦踏をしてみたがしたところもしないところも今のところ変化はない。どうも麦踏の効果というものが分からない。今後の経過を観察したい。大麦の方が小麦より寒さに弱いようだ。もし麦踏が寒さに対する手法なら、小麦以上に大麦に効果が高いという事になるのだろうか。私は今まで麦踏の効果というものを感じたことがない。家の大麦は昨年、みんなで麦茶にしてくべれるくらいは実った。田んぼの大麦は少しも実らなかった。肥料の問題ではないかと考えている。家の畑は今年無肥料で大麦を蒔いた。それでも土壌が充分にできている感じがある。田んぼの土壌は無肥料で麦を蒔いても、充分に育つことがない。
マメ科の緑肥作物は、最初の段階であまり肥料分がない方が、根粒菌が付きやすいらしい。その根粒菌の増殖で後半の生育が盛んになるという事らしい。マメ科植物と、麦のようなものと、からしなのようなものとでは、同じく緑肥と考えてもずいぶん違う結果になる。この違いをどのように利用すれば効果があるのかを分かりたいと思う。腐植質の補給という事だけであれば、腐植量の比較だけでいいのだが、腐植の速度という事がある。緑肥を春に漉き込んで、田んぼがワイてしまうような悪影響を与えず、抑草効果を高めるものであってほしい。表層に敷き藁状態で残るような形が抑草効果は高いようだ。この方法は田植えのやりやすさとの兼ね合いが出てくる。まだまだ分からない事ばかりだ。