育児休暇議員の辞任
自民党の宮崎謙介衆院議員が不倫を認めて議員辞職を表明した。昔の代議士なら男の甲斐性で済んだのだろう。現代の議員は一番大事にし無ければならないのがイメージだ。タレント議員という言葉が昔はあったが、今は議員はタレントの一ジャンルになっている。育児休暇を申請して、知名度が急上昇した。奥さんも自民党の新潟県選出の衆議院議員である。宮崎氏は京都の人である。結婚してからも様々な人と、不倫をしていたというから、議員同士のスキルアップ戦略結婚と考えればいいのだろう。議員同士の結婚で話題を集めることが主目的。そこに両者な利害が一致したという事になる。こんなくだらない話をあえて書くのは、今時の議員はどういう人種であるかという事が、よく分かる事件だからだ。自民党に限らず、議員に就職する人たちの共通の傾向である。
号泣会見で名を馳せた、野々村元県議も同様である。やりたいことがあるから、政治家になったのだと必死に叫んでいた。政治家にはやりたいことが必要だというイメージがある。だからそのイメージにはしがみつく。宮崎氏は日本の希望を掲げている。政策方針というものを読むと、自民党の方針そのままである。指示なのか写したのか。宮崎氏の個人の希望は、衆議院議員という職業に就職し、少しでも出世することだったと見える。ホームページを見る限りでは、宮崎氏がどうしても議員になって行いたい日本の希望はない。希望である以上第3の矢の具体的事例でも示すべきだ。要するに希望というあたりさわりのないイメージ形成を目的としているだけだ。ネオトラディションという会社を設立して、学生のスキルアップ事業ということをやっている。と書いてある。学生に自民党をアピールしてゆく、自民党の青年局次長の役割を果たしている。確かに宮崎氏には、学生が会社でうまくやる方法は伝授できるかもしれない。
実は宮崎氏でも、安倍氏でも同じことなのだ。イメージキャラクターとしての役割。フナッシーやネバール君の同じ側面がある。キャラクターは制作会社の検討会議で作る。キャラクター人気を効果的に使うためには、出来たキャラクターを動かしているスタッフ会議が必要なのだろう。総理大臣のイメージキャラクターに合えば、中に入るのは人間は誰でも構わないようなものなのだ。その結果日本の政治は政策選挙にはならない。そこに小選挙区制である。大きい会社に入社した方が勝つのである。政治家になりたいものは大きい会社の方針のイメージに近いかを問題にする。自民党はこうして、金太郎飴になった。どこを切っても安倍氏である。では自民党の政策はどうして作るかと言えば、政策検討集団で考えてるのだろう。それは現職議員だけでなく、様々な専門家が加わるはずだ。自民党憲法を作ったような形なのだろう。表に出る人もいれば、裏方として頑張る人もいる。当然外部委託もある。
総理大臣は表看板のデザインだから、電通の様な専門家スタッフが、ネクタイの色から、普段着のシャツまであれこれ指図するだろう。そして発言を周囲からコントロールするグループもいるに違いない。安倍氏には多くのスタッフがついているので、まるで木偶人形のように見えるのだろう。宮崎氏は議員同士の結婚をした。そして育児休暇の申請である。やりたいことがあって国会議員を目指し、成ったのでこういうことをしている。という姿が見えない。その結果が今の安倍政治である。アベノミクスが現実経済とはかい離を始めている。3本の矢が何度も放たれているイメージ形成だけ。利益が大企業だけに集中するのは大企業系のスタッフが、ブレーンに入っているからだろう。こんな政治にしたのは、テレビコマーシャルのイメージに踊らされている消費者である。政策選挙に変えるのは有権者だ。