沖縄本島の温泉

   

沖縄本島北谷にあるちゃたん恵み温泉 美浜の湯に行ってきた。北谷という所は、米軍普天間基地のそばである。基地の街を感じさせるアメリカンビレッジのそばにある。58号線の軍病院の前を海の方に行った所にある。観光客向きの様々な施設が集中した場所である。大きなイオンがある。ホテルが並んでいて、お土産屋さん、様々なレストランにカフェ。何故か100円ショップ。夜はネオンが輝いていて、アメリカ人の家族が沢山いた。「からはーい」というリンケンバンドのステージの有る劇場に行くのできたのだ。それに合わせて温泉に行った。リンケンバンドは週末という事で、他の日は別の人が歌っている。唄の方は私の好みの沖縄ソングではない事は分かっていたのだが、オリオンビールを飲んで、唄を聞いて、楽しく大満足であった。沖縄の宮中衣装は実に美しい。琉装という。紅型というのは舞台衣装になると、まばゆいあでやかさである。食べ物は種類はないが、味は悪くない。刺身を食べたがタコが美味しかった。

そして、沖縄一番と言われている、期待のちゃたん恵み温泉である。温泉は平日は1200円。温泉設備だけを考えると少し高めである。隣接ホテルに泊まれば無料である。65歳以上なので、老人料金の1100円であった。何か証明書はいるかと聞いたのだが、受付の女性は曖昧な顔をしている。見ればわかるのか。と確認したら、タオル代50円です。というもう一つの返事をした。温泉マニアとしては、当然タオルぐらいもって来ている。それで、1100円払って入れてもらった。お風呂は中程度の湯船が2つとサウナ。普通の銭湯よりいくらか広いというぐらいだろう。但し、外湯は掛け流しの温泉ということだ。確かに、塩素臭はない。いくらかお茶の様な色である。柔らかな暖まる湯であった。サウナは90度くらいの普通の温度である。問題は3人入ると後の人は入りにくい。所が、希望者が多くて、それとなく待っている感じがして、せわしない。水風呂はない。

実は外には温泉プールとか、低温サウナとかがあるようだったが、そっちには水着が無いので行けなかった。そちらからは、海岸にもそのまま出れるらしいから、外で泳ぐこともできると言う事のようだ。宮古島のシギラ温泉と似ている。それを考えれば、1200円は高くはない。それでもホテルの施設なら、中にもジェットバスや、打たせ湯ぐらい欲しい所だ。変わっているのは、履物をビニール袋に入れて、持ったまま更衣室に行く所である。ついお風呂を出た後、靴を忘れてしまった。お風呂に入るとすべてを忘れてしまうのである。その為にお風呂に入るのだ。習慣にない事は難しい。もう一つ違うのは、刺青の人の入場が制限されていないことだ。多分米兵の関係かと思う。実際に入れ墨を見事にした日本人の人がいた。ここの温泉に行くときは、水着の持参が必要である。水着を着て外に行けば低温サウナや、ジャグジーもある。

ここの温泉は地下1400メートルからのものだと言う。最近は地下1000メートルというものが珍しくないが、1400は入った温泉で一番深くから湧く温泉だ。海の脇だから泉質はナトリューム泉なのだが、それ程塩分濃度は強くない。効能書きにはなかったのだが、皮膚に良いような気がした。美肌の湯かどうかは縁が無いので分からないが、「ちゅらゆ」と名付けられている。ともかく、ここの掛け流しはかなりの量で、これは実に贅沢な感じだ。泉質も重めの感じがあり、シギラの黄金湯と似ている。沖縄の地層ゆえの温泉だと思う。温度は私には少し高めだった。41度くらいか。まさかと思ったのだが、これが町営の温泉なのだ。朝ぶろがあって、6時~8時でこちらは600円だった。入るならこれがいい。外には足湯があり無料。行きも帰りも大勢の人が座っていた。ここで毎日足湯をしていたら、先ずは水虫にはならないことは保証できる。

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