美味しい梅ジャムが出来た
庭の眺め 3号 家の廻りを一番に描く。自分が耕した場所。切りはらったところ。こういうところを描いていると、絵を描いているのは、耕している時のような気がしてくる。
毎日毎日大量の梅が落ちてくる。梅酒はこれで漬けるのだが、後は捨てる他ない。捨てるぐらいなら、梅ジャムでも作るかと思い立った。梅ジャムは梅酒の漬けた後の梅でよく作る。しかし、味がいまいちなので、大抵は食べきれない。今回は少しだけ美味しい梅ジャムを作ろうと思う。梅の欠点は酸っぱいことだ。あの酸っぱさに対抗するには、大量の砂糖しかない。砂糖もあまり使うのは感心しないと思いながらの、梅ジャム作りである。まず、完熟の落ち梅で作ることが条件。香りが良いし、酸っぱさが少ない。ジャム作りの欠点は、燃料を大量に使うということだ。出来る限り煮込み時間を少なくするジャム作りをやってみる。
完熟落ち梅1,4キロをステンレスなべに入れる。混ぜながら氷砂糖を1キロ入れる。そのまま、3日置く。
2日ほどすると、だいぶ水が上がってくる。もう少し待つ方が楽だ。ここでかき回しておく。
3日したら、氷砂糖は表面以外にはない状態になる。この液を薄めて飲んでみたが、美味しいこと。
これに火を入れてゆく。最初はあくのような泡が上がってくる。丁寧にやるならこれを取るのかもしれないが、そのまま煮てゆくことにする。しばらくすると、泡が消えた。
この押してつぶすことのできるへらで、実と種をはがすような気持ちで、30分ほどかき混ぜてゆく。火加減は弱火でいい。165度だった。
種から果肉が剥がれた状態になれば、出来上がり。後で種を取りだす。冷えてくるとねっとり感が出てくる。
冷えた後はジャム状のねっとり感が出る。
もう一度火を入れて、暖かい内に瓶に詰める。
種は採りだしてしまえばいいのだが、半分の瓶には面倒なので、種入りのままである。種から果肉はすでに剥がれていて、パンにつけて食べるときに捨てれば、問題はない。問題はないだけでなく、むしろ保存中に抽出するものを考えると、なかなか種は捨てきれない。何と言っても梅の実で重要な部分はこの堅い殻の中にある。そこそこ美味しいジャムになった。このジャムをお湯で割って飲むのも良い。また夏の間は、冷たい飲み物としても重宝する。