苗床始まる。
春の花 6号 時々花を描いてみる。わざわざ花瓶に入れて描いてみるというのも、おかしなことだが、何かそういう気分になることがある。
19日苗床にセルトレーが置かれた。その後冷たい雨が降り続き、12度である。早く天気が回復するといいのだが。
今年の苗床が始まった。舟原田んぼでは、13日に種まきだった。欠ノ上田んぼ,坊所田んぼでは19日に種まきが行われた。今日20日は、新永塚田んぼの種まきである。春分の日に籾洗いを行い、1ヶ月川に浸けてあった種籾である。水温は12度くらいまでで、昨年より2度も低かった。低かったので、発芽は安心していたのだが、何ともち米だけ発芽を始めていた。もち米というのは低温で発芽するものなのだろうか。もち米を作った経験が少ないので、キジュモチという品種の性格が良く分らない。昨年はソラヤさんから分けていただいた種もみを使い、今年は農協から購入した種もみである。来年自分達の種籾でやってみたい。うるち米はサトジマンでずいぶん長くなる自家採種である。15キロの種もみが必要だった。いずれにしても、もち米の田んぼは湧水が常に湧いてくる条件の特殊な田んぼということもあって、いもち病が出た。そこで種もみを変えることになった。品種も変えるという考えもあったが、食べてとても美味しかったので、もう一度作ってみたいということである。
種籾はセルトレーに播く。5葉期の分げつの始まった苗が目標である。6月1日が田植えの予定で、6週間の育苗である。19日には、280枚のセルトレーに播いた。48枚が、子ノ神分。30枚がもち米、欠ノ上分が200枚。それと予備を兼ねて、普通の苗箱での実験が10枚。これは20日に行う。9時から開始して3時にやっとすべての作業が終わった。20名は参加して、手早く熱心に行った。来年は8時初めにしないと無理かもしれない。準備では種もみに、泥がこびりついていて、やりづらかった。前日に良く洗って、干しておくべきだった。何故か芽が出てしまう不安が強くて、当日の朝まで水に浸けておいた。それでも良く洗えば良かったのだが、泥がかなり残った状態で種まきをやってしまった。準備が悪かった点を反省しなければならない。舟原の種もみが、発芽してしまっていたのを見て、不安に成ったことがそもそもである。準備が悪かったのは申し訳なかったのだが、メンバーが集中して、乗り切ってくれた。
それにしても、今朝も寒い。冬のような日の種まきであった。小雨も時々降るという状態だったので、作業は少しきつかったが、種籾にはいい状態だったと思う。水没の危険が高いので、しばらくは水は止めて置く、発芽が終わるまでは、水やり程度にしておく。1週間経って発芽が始まれば、徐々に水を入れてゆくことにする。苗代の土の状態は、17日に代かきをして、水を止めて置いた。19日の午後苗箱を並べるのにちょうど良い状態であった。一部平らでない為に、水が溜まり、土が緩いところがあった。田んぼを平らにするということがあるのだが、なかなか直らないものだ。セルトレーを並べた後、コンパネを載せて、高いところは大勢で乗って抑え込んだ。低いところは揺さぶりながら、土と密着させた。この点では、代かきを丁寧にやったので、かなり良い状態が出来たのではないだろうか。ともかく土が良くなっていることを痛感する。良い粘土分が毎年畜先されてきている。土の粘りが強く、細かくなっている。
今年は機械小屋に、トイレが設置されたので、皆さん結構利用されていた。きれいなトイレなので、みんなが喜んで使ってくれている。子供たちには、ああいうトイレの経験はないだろう。水洗トイレだけでは、トイレの実態が見えない。子どもたちは穴を覗き込んで、カエルを見つけた。堆肥を入れているので、匂いもなくとても良い状態である。額田さんからもらった、骨董のような便器も評判がいい。午後は、坊所田んぼも始めたので、子供を入れると40名を越える人が出入りをしていた。それだけ大勢の人が集まり作業が何とかできる場所があるというのも、幸運である。今日初めて見えた方も何人かいた。こうやって、少しづつ、農の会の自給活動が、充実してきているのが嬉しい。しかも、どの田んぼもそれぞれに、独自に動いている。苗の作り方もそれぞれである。これから6週間苗床の管理を真剣に行い、間違いなくしなければならない。