ニュートロジーナ
志摩半島 10号 志摩半島も美しい海岸線だ。毎年描きに行っていた。名古屋での展覧会を辞めてから、徐々に描きに行かなくなった。今年は、たぶん行く機会がありそうだ。、
ニュートロジーナは皮膚に塗るノルウェーのクリームからヒントを得たアメリカのクリーム。Johnson & Johnson K.K.の製品だから、アメリカの製薬会社の製品といえる。どこのドラッグストアーでも売られていると思う。テレビでも宣伝があったかもしれない。私は子供のころから、皮膚はかさかさしていた。冬はあかぎれが常であった。栄養不足もあったのだと思う。虚弱体質と言われていた上に、極端な小食であった。食が細いというか、食べれない子供だった。好き嫌いはなかったのだが、食べれないので良く怒られていた。ともかく冬になれば、皮膚はかさかさだった。かさかさではあるが、アレルギーという感じでもなく、痒かった訳でもない。手から血がにじみ出ていることもあった。何かの油を塗られた記憶もあるが、自分から何かのクリームを塗るようなことはなかった。そんな状態は最近まで変わらなかった。加えて最近2年ほど、ひどい湿疹で苦しめられた。これは痒かった。それでヨブ記をいつも思い出していた。何か私に問題であったのでしょうか。つまりそれに気づかないところが問題なのだと。
足と、腕の三里というあたりに8センチ四方位のひどいケロイド状の湿疹が続いた。それが時に全身に広がる勢いだった。深刻にかゆみがあった。原因はおおよそ見当はついていた。ヨブ記である。何故善人たる私を苦しめるのかという自意識の問題。それは善人という意識の罪ということ。そう思いながら、医薬品で直すのは主義に反することで、そのまま何かを反省して、我慢を続けた。しかしあまりに痒くて、ついにクリームを塗ることにした。そして、ノルウェー漁師が使っているというクリームがあった。バイキングも塗ったというキャッチコピーに捕まった。北海の海で荒れた皮膚を守る。年をとればこういうことも起こると言い訳をしながら、ニュートロジーナを塗るようになった。痒いところに塗った。そうして治った。治ったのだが、今も再発が怖いので気が付いたら塗っている。何かに頼るということはそういうことなのだろう。顔にも、髪の毛にも、足の痒いところにも塗っている。それで良いようである。
夏に、農作業で長靴ばかりはいていると、どうも水虫なのかという感じがしていた。ニュートロジーナで直るのも不思議だが、足のつま先の痒い状態もなくなった。ニュートロジーナを塗ったついでに足は管足法で良くマッサージする。これがいいのかもしれない。それなら、何かを塗るのを止めて、管足法だけにしてもよさそうだが、不安があって時々塗る。年をとったのだから、クリームに頼るのも仕方がないかと思っている。先日から歯医者さんに通っている。行かないで済まそうと考えていたのだが、だんだ虫歯の穴が大きくなった。それでもいいのだが、穴に食べかすが詰まって困るので、埋めてもらいに行っている。よくまあ―こんなにひどい状況までほったらかしにおくと言われた。歯磨きの指導を受けた。口全体に、上も下も悪い所があると言われた。治療といったって、虫歯病が治る訳ではない。あくまでの死ぬまでの応急処置である。直した歯かがさらに悪くなる経験の方が多い。乃木大将はいざという時の為に、歯を抜いてしまったそうだ。
ニュートロジーナを塗るようになって、手の皮膚の状態が良い。冬にもかかわらず、カサカサしていない。あこがれの農夫の手からさらに遠のいたようだ。こういうことは記憶にない。製品にはバリエーションがあるが、無香料のものの方が良いようだ。ハンドクリームだから手にのみ使用しろ、顔とか髪の毛は別だと書いてあるが、ついでなので髪の毛まで塗ってみている。別段問題はないようだ。一回に0,2グラム使えと書いてある。一本56グラムだから、300回位は使える。5か所に塗るとして、2ヶ月に1本位のようだが、1年間に3本は使わない。グリセリンが主原料のようだから、水彩の固形絵具と同じもののようだ。あとシア脂というものがいくらか入っているようだ。これはアフリカの樹木の種子油のようだ。表記では植物由来のハンドクリームとある。ハンドクリームなのだから、手以外には使わないようにと表記されているが、その理由は良く分らない。