2月の自給作業
桂林 漓江 夜明け 10号 手前側のホテルの窓から描いている。なるほど中国の絵画はこうして場所の写生から生まれたのかと理解できた。岩を描くことが、絵画研究なのだと、岩が描ければ、宇宙が描ける。こういう絵画が生まれた。
1月は農作業はほとんどしなかった。絵を出来るだけ描こうとしていた。少しづつ農作業を始めようと思っている。昨日には、柿畑の下に鶏フン堆肥を蒔いて、トラックターで耕した。田圃の苗床にも鶏フン堆肥を播く。3日が節分4日が立春である。身体も春を感じ始める。今の畑の状況は、大麦が10から20センチくらいに成った。しっかりした分げつが取れているようだ。まだ草取りが必要なほどではないが、早めに草削りと土寄せをやりたい。麦踏はすでに3回はやった。今食べているものは、こかぶ、ホウレンソウ、小松菜、白菜、ニンジン、大根、どれも生育は遅いが少しづつ伸びてくれている。じゃがいもはまだ掘り出しながら食べている。6日には田んぼの畦直しの土の移動。8日に田んぼの修復の開始である。石垣が壊れ始めているので、今回はモルタルを使って石の間を埋めてゆく作業をする。その前に田んぼの石積みの裏の大きな穴を3か所土で埋める。この土が軽トラック2台分は必要である。田んぼの下を水が流れている。石垣の手前の土が徐々に抜けてしま陥没が出来た。この穴を土で搗き固めて埋める。出口に成っている石の隙間をモルタルで埋めること。
農業はある意味水土作業である。水と土をコントロールすることができなければ田んぼはできない。しかも、手入れを続けながら、自然の姿に沿った直しを続ける。春野菜の苗作りが2月中に始まる。まずその前に踏み込み温床の積み直しをしたい。大分熟成してきているので、もう一度米ぬかを加えながら、切り返し、水を加え、踏み込んでおく。作物では今年もトマトとタマネギに力を入れたい。毎年のことだが、なかなか良く出来たというところまで行かない。昨年はトマトは苗までは良く出来た。タマネギは苗を失敗した。苗土作りは上手くいった感じだ。夏の暑さでダメにした感じがしている。唐辛子、ナス、ピーマン、辺りは2月中には作り始める。種まきは苗トレーに蒔く。作物にそれが良いというより、畑の方がじか蒔きするスペースがない。春の直播は畑の草に紛れてしまい、草取りが大変に成るということがある。最初からポットや、セルだと、種まきが煩雑である。植えかえも必要になる。苗トレー栽培は水やりが簡単だし、自分にあった方法だと考えている。
苗トレーにどのくらいの量種を蒔くのかが一つのポイントのようだ。どうせ、大した数の苗が必要になる訳ではないので、それぞれの作物に1枚の苗トレーを充てるぐらいでいい。8枚のトレーが置ける踏み込み温床なので、8種類の作物が出来ると言う事になる。トマト、なす、ピーマン、きゅーり、インゲン、かぼちゃ、ニラ、トウモロコシ、これくらいだろうか。2月末を目標に準備する。昨年成功した、プランターや不織布袋に種を蒔き、そのまま育てるやり方を、さらに実用研究したい。家庭菜園の範囲だと、かなり合理性がある。ニンジン、ゴボウ、アスパラ、小カブ、山いもは不織布袋栽培。袋は不織布の良いものを通販で発見し、結構利用している。ニンジンが出来るようになったのは、プランターに蒔くようになってからだ。ニンジンは草を嫌うので、周りの草を完全に取ることが必要らしい。私には向いていない。それでもプランターという狭い範囲なら、草が出ないような土に出来る。ゴボウや、山芋のようなものは、掘らないで済むという利点がある。
2月は鶏の雛の孵化の準備をしたい。既に笹鶏は分けて飼っている。卵を貯めたい。年寄りの鶏ばかりなので余り卵を産まなくなっているので、この春が笹鶏の系統を残す最後のチャンスになるだろう 。実は昨年もそう考えて頑張ったのだが、上手く行かなかった。そういう意味で、深刻なラストチャンスである。笹鶏の孵化が難しいとしても、その他の鶏も今年は少しだけ孵化する。雛を育てる床作り。保温のやり方、もう一度確認しながら進める。緑餌を播くのも2月末に予定する。まず、土の整備、竹の片づけをして、堆肥を播いておく。これは一仕事に成る。そして今年はヘヤリーベッチを播く。種は準備した。ソーラーパネルが出来たので、緑餌播きをきちっとしないと、草が足りなくなるだろう。タマネギの草取りも頑張ってやらなければならない。タマネギが他所に比べて、いかにも生育が悪い。寒さにやられていると同時に草のせいもあるかもしれない。しかし、去年のタマネギがまだ十分に保存出来ている。一年タマネギが切れずにあるというのは、始めてのことだ。