いよいよ田植え
今年は、欠ノ上田んぼが昨年より10日早い田植えである。苗が10日分小さい。家の方で作った余った種籾のものは、4,5葉期の分ゲツの始まった大苗になった。これを深い所に使うことにした。来年は育苗期間が短くても大きな苗にするための、工夫、準備をしたい。まあ、背丈の小さい苗でもやはり、がっしりして苗なので、充分生育の力は持っている。毎年そうだ。本当に小さな水没するような苗でも、立派に分ゲツし充分の収穫をした。保温と多肥料で甘やかして大きくした苗より、田んぼでの生育で勝る。と考えている。あるいは、考えたいと思っている。自然の中で、苦労し、努力したものに、本当の力がある。こう思いたいという事だが。どうなのだろう。野菜苗でも、そう思いから人工的なことはせず、苗を作っている。少なくとも、思い入れは強い。もちろん、直播の方がさらに自然に従うという事だが、川口農法ではないが、苗を作る方が様々な実践上の合理性がある妥協策となる。
田植え予定の3日が雨という予報である。2日に欠ノ上では田植えを出来るだけすることにした。雨の田植えで長時間は厭なので、半分は2日にやっていしまおうという変更。皆さん6時半まで精一杯がんばる。1番、2番、4番、7番まで田植え終わった。一番大変な線引をYさんが頑張り、殆どやり切る。これが又とても上手で、田植えが整然と出来た。これは有難いことだった。苗取りはヒエの混入が多く、だいぶ苦労したがほぼおわった。明日は、3番、8番、9番、10番の田植えに集中すればいい。雨がひどくないことを祈るのみだ。今見た天気予報では、朝のうちの雨のようだ。そうなると雨で線が消えていないことを祈るのみだ。集中してやれば、人数が少なくとも、良い田植えが出来るものだ。終わった所を水を入れてみたが、とてもうまく植えられていた。この分なら今日も大丈夫だ。5時に田植えの水回りをしてきた。
田植えをしていて、土がいいのに驚く。久野でやった田んぼでは、2番目によい。1番は子の神田んぼである。あそこは、最高の土だと思った。やはり収量も10表を越えた。欠ノ上は舟原より土壌は良い。石が多いいのが難点だが、土はなかなかのものだ。土が良いから田植えがしやすい。線引をするときは水を落とす。このタイミングが難しいのだが、24時間と考えればいいようだ。そして、田植えのときは薄い水がある状態がやりやすい。稲の座りが良く、後で水を入れても抜けない。1番と、2番はそんな田んぼであった。4番はそれほど良くなかった。やはり田んぼの土のことは、足で歩きまわって初めて分かることが結構ある。足に石が当たる。田んぼの深さもそこそこである。今年はいつもより深く代かきをした。根を水根ではなく、深く地中に入り込む根にしたいと考えているからだ。
今年、3種類の苗の実験をする。実験田んぼがあるので、比較してみる事が出来る。いわゆる、慣行農法の苗。苗箱で大苗にした苗。セルトレーで上手くゆかず、今だ小さい苗。すべて「サトジマン」の苗だ。全体の田植えが終わる、11日以降に植える。田んぼにしてから、水は何とか1カ月たまっている。しかし、広げるほどの水はやはりない。今の面積でともかく田んぼを続けてみる。冬水田んぼになるので、土が良く成り水持ちも変わるはずだ。実験用の大苗を深い場所で使うようにした。今のところ雨は一度強く降っただけで、何とか止んでいる。小雨程度なら、大したことはない。むしろ晴れて、暑い日よりは楽である。苗もいたまず、良いくらいである。最近の雨が雷を伴っているので、それだと田植えは続けられない。
昨日の自給作業:田植え、苗とり、代かき 8時間 累計時間:15時間