加藤コーヒー
食の自給を標榜しながら、コーヒーを毎日飲んでいる。あることで1年間禁コーヒーをしたことがあるが、それ以外の時期は常にコーヒーを飲んでいる。要するにそのくらいルーズなのだ。しおらしくかきながら、そのくらいルーズがいいと思っている。前は、友人で喫茶店をやっているものが、コーヒー豆分けてくれていた。安かったし、味も気に行っていたので、20年位続けていた。ところが彼も私と同じ年齢で、いよいよ店を辞めた。まあ、これもそう言いながら、完全に辞めたという訳でもなく、店を小さく暇な所に移転させて続けてはいる。好きな時に適等に休み休みという、商売としてはほぼ廃業したと言っても良い。私の養鶏と似ていると言えば言える。養鶏は手を抜いてない、床また注釈つきである。そんなこともあって、しばらく前からコーヒーをどう買えばいいか迷っていた。それでネットで探していたら、加藤珈琲という通販のお店に出会った。
どうも中日の優勝したセールを熱心にやる所を見ると、名古屋のお店でないかと思う。いつの間にか、3,4年は買っているということではないか。別にこのお店がお薦めかどうかは分からない。しかし、続けてきたことを見ると、不満はないということのようだ。実はコーヒーの味の違いが分かるほどの、男ではない。コーヒー通をブルのも恥ずかしい。何故続けているかと言えば、初めて購入した時、トラブルがあった。苦情を連絡しているのに、「いかがでしたか。」というような、多分自動配信のメールが来たのだ。これでかちっときた。「良くないから、文句を言っているのだろう。人のメールが理解できないのか。」と怒りのメールをした。先日の金沢~デズニーランドへの高速バス会社の通販でも、「旅行はいかがでしたか。」というメールがチケットの購入先から来たという人がいた。何と言う無神経かと驚いたが、成るほど自動配信の返信メールという事だと今なら分かる。
全く知らなかったから、コーヒーの銘柄がおかしいとか何とか言っていた訳だ。ところが、何と加藤珈琲から丁寧な謝り状と、代替品が送られてきた。その態度がとても、誠意があり信頼した。それ以来加藤珈琲オンリーである。品数が豊富だ。あの品薄のモカすら結構あった。学生時代からコーヒーと言えば、モカだと思って飲んでいた。柔らかな味が好きというのもあったが、内心エチオピアのアベベが好きだった。アベベの故郷のコーヒーだと飲んでいた。それで長距離部に入部した位だ。今でも、少年アベベ・ミキラ選手は、裸足でアビシニア高原で走っている。クロスカントリーのようなコースを、子供の頃からはだしで走っていた。そのイメージが焼き付いた、ローマオリンピックで優勝し走り終わった時、全く表情を変えず整理体操を始めた。その姿には子供ながら打たれた。まさに走る哲学者であった。話がそれてしまった。そのアビシニア高原ので採れるコーヒーというのは、最高のものに見えた。
ホヌポぺブランドのブラジルは何となくおいしい。ブラジルというのは苦みの強いまずいコーヒーのイメージだった。ところが、ホヌポぺのブラジルは、確かに上手い。それもそのはずで、ブラジルというのは広大な国だ。ブラジルと全部を一つに言う事自体がおかしい。ブラジルのどこそこの農園の、どういう栽培法の豆だとか書かれている。カップオブマルマルというものもある。もちろん、フェアートレードの豆も扱っている。コーヒー豆がモカだけでないという事を知った訳だ。それ以来、世界各国のコーヒーを買う。これはエクアドルか、これはインドネシア。最近は中国もある。飲みながら、その国に思いをはせることもできる。コスタリカのコーヒーを今朝を飲んでいる。そして、この国の非武装の憲法について頭をかすめる。
昨日の自給作業:代かき3時間 累計時間:28時間