小田原市6月議会
小田原市では新しい議員が選ばれて最初の議会が開かれる。大いに期待するところだ。質問の一覧が出ていた。当然のことだと思うが、質問は大震災と、原発事故後の小田原市の対応について質問が集中している。是非とも聞いてもらいたいことは、放射能の汚染状況の把握である。新茶は手遅れになった。新茶の前の早い段階で測定すべきだった。その反省をするより、どこのどいつが測定などやっちまったのだ。と言うのが本音だとおもう。静岡の県知事の態度を見ればよく分かる。空間線量については、行政は良く計る。すでに低くなっているので、安全の材料に成るからだ。問題は、作物そのものと土壌調査である。福島県の調査では、空間線量と土壌放射能は必ずしも比例していない。市民の為に特に子供たちの為に、現状の把握を徹底的に行わなければならない。線量計では土壌の放射能は見えてこない。小田原の3200ベクレルの荒茶に、県の使って居る測定器と同じタイプのものを押し付けたが、0,09マイクロシーベルトだった。
小田原市の現在の解答は県に責任がある。各市町村が勝手に測定をやれば、混乱してしまう。等と行政的言い訳をしている。環境事業センターの管理運営は小田原市の責任である。ここは小田原市が放射能測定をやるべき施設だ。ここの焼却灰の測定をしていないことは、怠慢そのものである。職員や周辺住民の深刻な健康被害が想定される。隣接地のフラワーガーデンのの土壌の測定も緊急に行ってもらいたい。環境事業センターの前には、フラワーセンターがあり、市民農園がある。確かにバグフィルターである程度は取り除ける可能性はある。しかしダイオキシン類より放射性物質は、より細かい塵である。外にすりぬけて出る量もかなりあるだろう。電気集塵機は併設されているのだろうか。なければ放射能のすりぬけの可能性はさらに高い。6項目の測定が必要。焼却灰。飛灰。洗煙水。洗浄汚泥。排ガス。廃棄物そのもの。まずこの関連性を把握すれば、他の地域の焼却炉の問題も見えてくる。
当事者と言うものは、行政にかかわらず逃げたくなるものである。農の会だって当事者として、放射能汚染など直視したくはない。しかし、現状を把握しないことには、一歩も前に進めない。今の状況がわからにかぎり、次に進むことは出来ない。農の会関連のお茶畑は4反が使えない。この農地は地主さんにお返しすべきかどうかだって、情報がない限り判断が出来ない。農地の徹底した測定をすべきだ。それが前向きにこの問題を乗り越える第一歩である。それは農業者自身の行うべきことでもあるし、行政も同時に行わなければならない。農地を測定して高い値が出たら、困るではないか。これが行政の判断である。お茶に関する平塚市のデーターでは、古い枝葉に1000ベクレルを越えるセシュウムが蓄積されているということだ。これを持ち出すこと。持ちだして穴でも掘って埋める。これでお茶畑の農地としての状況がだいぶ改善される可能性がある。燃やしている人がいるが、それではいつまでも周辺に存在することに成る。
今回の原発事故に至った道は、私自身の歩んだ道に感じられて耐え難いものがある。世界に対し原発を止められなかった責任を痛感する。子供のいる人たちの不安に出会うと、申し訳なく消え入りたい思いだ。何としても、原発は止めるべきだ。地震の少ないだろうドイツですら、原発の廃絶を決めた。地震国日本の海岸線に立ち並ぶ原発は危険性が高すぎる。原発再稼働を海江田経産大臣は主張している。節電をがっばってやるので、それだけは許して欲しい。小田原市の議会である。一か所に剪定枝は集めること。そして堆肥化して行く。堆肥化したものは、穴を掘って埋める。解決ではないが、それ以外拡散しない方法はない。空間線量の測定でお茶を濁して、ごまかされないことだ。焼却炉の灰の測定まで、議員の皆さんの頑張りに期待したい。