緊急用トイレ
緊急用トイレを作ったので、参考にしてほしい。どこでも大抵の人が1時間以内で作れるということを目標にして、あり合わせのもので作った。便座のくり抜きはジグソーでやった反則である。災害時には、トイレの便座をはずしてしまて渡した棒の上に置いたらいい。左側にあるのがその便座である。右が我が家の段ボールコンポストである。日頃、段ボールコンポストをやられている方なら、即座にトイレが出来ることに成る。日頃から災害時の為のトイレがあるということは、素晴らしく安心なことである。不運にも自分の暮らしている場所が、下水道で処理されている地域であれば。トイレは大変なことに成る。浦安市では液状化現象で下水道の復旧に手間取っている。防災グッズとしてとても有効であるので、是非とも段ボールコンポストを始めて欲しい。昨年の説明会でもそのことを何度か話したのですが、反応がとても弱かった。人間いざというときのことをひごろこころがけるのは、簡単ではない。
そこで、日頃の暮らしをいかに非常時に対応させておくかが、重要になるだろう。厚いベニヤが一枚あればできる。60センチの幅で3枚に切る。箱を作る。後は便座の形に上部を丸く切りぬく。段ボールコンポストは出し入れできるようにしておく。普段作っておいても邪魔だろうから、板のままにして置いていざという時に組み立てれば良いだろう。非常時は別だろうが、慣れるまで出来ないものである。1週間体験してみたが、快適なものではないが使えることは使える。温水便座でないと駄目だという人は、そのトイレだけで原発一基止められるということを考えてほしい。ついでに書けば、冷房1度で1基。野外の自動販売機で1基。オール電化住宅で1基。そうやって無駄な電気を消して行けば、原発が無くても今とたいして違わない。例えば、この夏に備え何をしておくべきか。雨水タンクや緑のカーテン。今から野外生活で汗をかくことに慣れておくというのもある。
段ボールコンポストは、何度か書いているのでそちらを参考にしてもらえばいいが、良く良くかき回すということである。温度計を入れて置いて、生ごみを入れるたびに、温度を確認することである。そのうち様子で今日は何度か分かるようになる。温度計を見る前に何度か想像してみる。そうやって中の状態を想像できるようになること。湿度と温度がコントロールできるようになれば、発酵の世界に足を踏み入れたことに成る。トイレに使うにしても、良く良くかき回すことである。尿はいけない。水分過多になる。水分が多くなったら、米ぬかや油粕を加えて温度を上げる。水分を蒸散させてしまう。中に新聞紙を入れて置いて、湿気を吸わせてしまうという人もいる。普通はシャベルでかき回すのだが、ゴム手袋をして、隅々まで朝晩かき回すようになれば、ベテランである。
こちらは発泡スティロールのリンゴ箱である。段ボールより消化能力が高い。その意味でトイレには向いている。ただし、手袋でかき回せる人である。面倒で出来ないということもあるが、汚くて手が入れられない。当たり前だが普通の人はそうだ。ところが、これが汚くなくなるから不思議だ。命の循環ということが見えて来ると、受け入れることが出来るようになる。この箱の中で素晴らしい堆肥が出来る。変なものを食べていたのでは良い堆肥は出来ない。より良い堆肥を作るためには、食べるものも考えるようになる。ついこの前までの日本人には当たり前のことであった。手でかき回すのは先の課題として、シャベルも木製のしゃもじだと箱を痛めない。犬の便の方は長年やっているが、こちらは人間の便より分解が遅い。有効成分がまるでないようだ。犬の消化力はすごい。