直播実験の経過

   

今年の稲の直播も上手く行かなかった。発芽が充分ではなかった。原因はスズメである。大量なスズメではないのだが、5,6羽のスズメが付いてしまい、徐々に芽生えた稲がなくなってきた。苗床のセルトレー苗も早めに取った所はだいぶやられた。分かっていてなぜとるかと言えば、試してみたくなる。またその必要もある。慌てて再度かぶせたので許容範囲。直播でのスズメ対策を考えられるだろうか。稲刈りの時は動く案山子で、何とかなる。しかし、餌の他にはないこの時期。スズメが付くと成ると、やはり直播自体の方法を変えなくてはならないだろう。湛水直播ならいいのか。ともかく、そうは言っても今年はもう少し続ける実験がある。それは、薄い簡単な荒起こしだけで水を入れた場合どの位の日にちで水が溜まってゆくかである。2週間ぐらいかとみている。21日早朝水を入れた。残っている苗は3センチぐらいなところである。

6日に播種したわけだから、目で分かる状態までの成長に2週間かかっている。この間早く発芽した所は、スズメが食べてしまっている。今ある稲が、水を入れてどのように変化してゆくかが次の観察である。水は24時間入れて、畦穴を1箇所ふさいだが、簡単には水はたまりそうも無いなと言うのが、今の状態である。入水が少ない。水源に行って調整しなおすというのもあるが、基本来ている水で行っている。上の方の調整は、それぞれ昔からの人が使い勝手があるのだから、変わったことをやって、変更は避けたい。まして今の時期から、この舟原では田植えの準備だ。水はどこでも充分に欲しいだろう。田植えを遅らせ気味にしているのも、他の代かきとかち合わないようにと言う側面もある。欠ノ上では6月20日田植え。これも、始めての事でどうなる事やら、今日水路の整備である。ダンボールコンポストの説明で、午前中はだめなので、午後には見に行って見たい。

いずれ、直播の条件はいつでも充分な水のかけひきが出来ると言う事が大きい。これは福岡さんの所の団子直播もそう言う事のようだ。もう一つの条件は畦の作り、これは前提である。畦を自分の思い通りに作れる。これもまた条件。そんな程度の事はどこでも勝手にやれそうだが。畦も地域ごとの約束事がある。桑原では田んぼは集落への水の流入の調整池の機能がある。だから簡単に水が畦をのっ越せるように。3センチ程度と低くなっている。だからここで深水管理はできない。もちろん今は出来ないという訳ではないが、他所から行ってやるのだから、理屈はともかく地域のやり方にあわせる。その方が大切である。舟原の土の畦はまあまあの状態。浅いアラオコシ、土と草がやっとまみれたこれ以上浅くは無理と言うアラオコシで水はどのくらいの期間でたまるのか。ここがまた手探りである。そして、次の課題草の抑制。

草が水で抑えられるか。一気に10センチ以上の水が入れられるなら、それは可能であろう。今までの経験で深水で、草抑えが可能だと言うのは見えてきていう。しかし、ダラダラ2週間かけていたのでは、どうだろう。今後の観察である。もう一度田んぼを見に行きたくなった。この時期に成ると、朝4時には明るくなる。ありがたいことだ。朝のうちに殆どの作業が出来る。問題は草刈。昔はこういううるさい機械はなかったのだろう。鎌で畦の草を刈るなら、暗いうちからやっていても問題は無いが、何しろ刈り払い機のエンジンはうるさい。8時過ぎないと使えない。これが困る。やはり水が止まっていた。様子はわからないがまた水が来てからの事になる。セルトレーの方の水も困るのだが、明日は雨と言う事だから、何とかなるだろう。

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