ひよこが来る

   

予定通り、ゴトウのヒヨコが来た。「ゴトウモミジ」75羽とオマケ3羽である。岐阜市からである。遠くから西濃運輸が運んでくれた。現在ヒヨコの輸送をしてくれるのは、西濃運輸だけのようだ。ヤマト運輸などでは衛生上の問題があるから、ヒヨコはだめと言われた。今や西濃運輸が小さな養鶏場の命綱である。後藤孵卵場から雛をとり寄せるのは始めての事だ。あちこちの孵卵場から取り寄せた事があるが、対応が微妙に異なる。ゴトウにはホームページから、E-メールで送ったが反応が無かった。案外、E-メールが実際には機能していない会社と言うのはあるものだ。ホームページ制作会社にお願いしてその後のホローがない。やめてほかに頼もうかと思ったが、色々迷った挙句、あまり好きではない電話をすることにした。電話には出てくれた。出てくれたのだが、細かい所は担当から連絡すると言う事になった。4,5日して、8日に担当から電話があり、12日に送れると言う事だ。よく聞くと、11日発送と言う事になる。

何となく急な話で、ヒヨコの育すう箱の準備がぎりぎりになる。次と成るといつになるかと聞くと、分からないと言われる。生き物相手のシステムだからと納得して、思い切ってここで踏み切ることにして、お願いした。8日に電話を切り次第、育雛舎の床の整備にはいる。半年以上そのままにしてあった、育雛舎である。1月中に一度は床の発酵を入れてあるから、再度水を加えて、切り替えしをする。時間が短いので、布をかぶせて保温をしっかりしておく。11日にいよいよ、育雛の状態を作る。幸い床はいい具合に暖かい。湿り気もしっとりでちょうど良い。これで、半分は成功したようなもの。ヒヨコは最初の1週間は湿度が要る。その後は乾いた方がいい。小高い山を作り、その上から、炬燵のような90×60の箱をかぶせる。裏と表に、のれんのような布を垂らす。そこからヒヨコが出入りをする。いわば母鶏の羽根のようなものである。温度計を入れて、12日早朝確認すると、31度。臭いも悪くない。

西濃運輸の小田原支店に着止め。雪で心配だったが、大垣から厚木に無事到着。厚木を7時に出たから、8時過ぎに着くと言う事だった。8時30分に受け取る。以前、3時頃到着して、野外に置きっぱなしと言う事があった。必ず前夜時間を確認し早めに行く。一羽ずつ掴んで確認しながら、育雛箱に入れる。このとき雛の硬さを確認。いい雛は硬いゴムまりのように弾力がある。骨格がしっかりしていると言う事。今回は、孵化時間に差があるようだ。3日前に孵化したものと、初生とが混ざっている。色もリス毛が何羽かいる。水も飲みたい、餌も食べたいという10羽ほどが、飛び回って箱の中でじっとはしていない。急いで、くず米を与える。20羽ほどが一生懸命食べていた。この間にゆで卵を作り、黄味だけをステンざるで細かくして与える。箱の中に電球をつけてある。明るいと、外で寝ない。それでも、夕方、夜と3回はこの外で寝てしまったものが居ないか、確認する。今回はそういう物は一羽も居ない。

私の育て方だと、購入した雛は弱い場合があって、一割ぐらい死んでしまう事がある。1羽も死なないように過保護に育てる事もできるのだが、それだと、良い鶏にならない。エサは黄味とくず米を加えた、親鶏と一緒のものを与える。育てながら、免疫力を高めるようにしてゆく。草も与える。地面の上で一貫して育てる。温度は出来る限り低めにして、早めにきる。今回は雪の中到着した。冷たいみぞれが舞い散る、厳しい天候だ。案外ヒヨコは丈夫なもので、乗り切ってくれるものだ。最初の1週間の温度は30度は欲しい。床は必ず熱が出ていること。温度計より、ヒヨコが地面にベターとして散らばって寝ているようなら良い。ピヨピヨ鳴いて、押しくら饅頭ばかりしているようでは寒い。しばらく暖まると外に飛び出てきて遊んで、又体が冷えると中にもぐずりこむ。外に取り残されると、ピーピー甲高くなく。

昨日の自給作業:ひよこの世話あれこれ1時間 累計時間:7時間

 - 自然養鶏