久野の市民団体の集まり
市民団体の初めて集まりが開かれました。6つの個性ある団体が集まりとても、おもしろい様子だった。「美しい久野・里地里山協議会 意見交流会」として、地域の人達で運営する団体が、主催したものである。日時:2009(平成21)年10月20日19:00-21:30場所:久野区民会館。集まった活動団体「あしがら農の会」「CLCA」「ビーグッドカフェ」「21世紀の農学校」「森のなかま」「神奈川育林隊」会員の鈴木敦子 湯口さゆり 吉田・柿野(神奈川県西湘地区行政センター農地課) 露木・岩崎(小田原市農政課)そして協議会のメンバー11名。
今回は知っている久野で活動する市民団体を名前を上げるという形で、集まりの連絡をお願いしたので、多分まだもれている組織があるかも知れない。ご存知の方が居られたら連絡いただけたらありがたい。
坊所で田んぼを始めたのが、1997年のようだ。そこで、小田原と関係が深まった。まだ山北の山の中で暮していた頃の事だ。坊所の石綿敏久さんに田んぼを紹介いただいた。それまで、塩沢で田んぼを耕作していた。塩沢は丹沢の奥で、車の入る塩沢の集落からさらに奥に20分歩いて行かなければならなかった。そんな事情を話したら、坊所の田んぼを紹介してくれた。山北から、40分かけて毎日田んぼに通ったのだが、田んぼをやれるのがありがたくて、遠いなど少しも思わなかった。今回の集まりでも、石綿さんのお世話でと言う団体がほとんどである。石綿さんは地元の古い農家の方だ。小田原の森林組合を長年運営されてきた。いわば地元に里親さんが居る。そのことは他の誰にもできない尊い事だ。市民団体と言っても、様々である。リスクを覚悟でお世話くださっている。正直これほど立派な方はまずいない。農の会の顧問にもなってくれている。久野の市民活動が盛んになった半分は、石綿さんの存在である。
各団体の活動の概要は名前をクリックすると、その団体のホームページに行くので、見ていただきたい。森のなかまについては、そのメンバーの個人的なページのようだ。ビグッドカフェは東京の組織である。その他の組織は地域の市民団体である。21世紀の農学校はシンクタンク藤原事務所と関連が深いようだ。今回の集まりは各団体の初めての顔合わせと言う事だろう。様々な歴史と思想を持った組織が、久野で活動をしている。活動をしていることも、ほとんど知られていない。集まった中では間違いなく古い組織はCLCAである。久野に家もあり、はじめ塾という母体は疎開で小田原に来たのが始まりと言うから、古い組織である。最近は随分農業や林業活動をしているが、地域の人で知っている人は少ない。このように、久野という地域を、様々な組織が農業や林業と活動の地域にしていることは、意味があると思う。どの団体も考えを持ってこの地域を選び、集まってきている。地域の潜在的価値がいかに高いかが分かる。
地域の持つ力。自然の力と人間の力。久野の里地里山協議会に加えてもらい、地域の人の農業者としての力量が良く分かった。今の時代地域に根ざし、農林業分野で、生計を立てている人達の力量という物は、すごいものがある。都会で会社を運営する以上に困難な、事業なのだと思う。その地域の方々が、地域の里地里山を何とか守ろうとしている。各々の農業に大変な中、地域が良くなることならと、率先して動いている。この力と、外部から自然に集まってきている市民組織の力が、良い形で連携することに、幾分でも役立ちたい。私は地域に暮す農業者であり、市民団体の一員でもある。両者の通訳的役割を担いたいと思う。今の所各団体別段困っていることはないようだ。要望も特にはなかった。今後ゆるやかな連絡を取りながら、何かの時にはお手伝いしたいと思う。