苗代の苗の様子
苗採りが始まった。先陣は「月の田んぼ」グループである。午前中に代かきをして、午後苗採り。30日が田植えだそうだ。セルトレーで30枚。品種はさとじまん。籾洗いが3月26日。海水に漬けた所から、始まった。海水で浮いた籾を取り除いた。それから、種蒔きま4月12日。288穴のセルトレーに山土6、くんたん2、ピートモス2を混ぜた用土をいれる。強く押して隙間をなくし、種籾を2から3粒蒔いた。苗床は4月11日にあらおこしを行い。15日に代かきをした。列状態にセルトレーを置く場所だけの120センチ巾の代かき。7列にしたが、6列の方が良かった。通路巾がもう少しあったほうが良い。19日には既に、新永塚グループと、小川トレスさんの2グループの苗箱やセルトレーが置かれていた。新永塚と梅の里田んぼも明日作業になるそうなので、7週の育苗と言う事になる。7週で5葉が目標。しかし、それはいい所の事で、全体ではもう少し小さいものも混ざる。この原因を考えておく必要がある。
1、水の行き渡り方が、奥と手前で異なった。奥の水の回りにくい所は、生育が悪い、ように見える。
2、手前は代かきが重複し、土の練りも深さもある。そこは肥料が発現するようだ。堆肥を入れたのは3月前半。
3、堆肥を均一に蒔いたつもりでも、奥が不足している感じ。丁寧さが必要。
4、苗箱やセルトレーが充分に、苗床に押し付けられていないところがある。セルトレーの置き直しも良くない。
5、苗床の平均が充分取れていない。奥の右側が高い傾向のようだ。
6、トレーを於く時に苗代を歩いた人が居る。そのために、セルトレーに足跡の形で生育の悪い足跡がある。
7、播種の7日間の時間差のため、苗床が乾き土の固さの差が出た。固くなってから置いたグループは苦労した。
8、種籾、品種によっても差があるようだ。
9、浸種の長い所で、僅か芽が割れた状態まで行った方が、発芽そろいが良い。
10、苗の葉先が3葉目で一度かれた場所がある。その次は又良い葉がでた。推測ではそのときにセルトレーから、苗代に根が出たのではないか。土の変化のストレスで、葉先が枯れた。
11、全体に、昨年よりも良い苗に思われるが、がっしり苗と言うにはまだ物足りない。何か改善できるところはないか。
12、播種時期の自然条件が苗の出来に大きく影響する。播種時期から連休前半まで暖かく、3週目以降寒さが戻り、その後安定せず。
13、水入れは3週目までは極めて辛く、2回だけ。後は雨が3回。その後徐々に増やし、毎朝満水にする。これが良かったかどうか。
14、同じ種籾を、ずらして7日後、14日後に播種した。その結果の、適正育苗期間を見ると、7週目か、8週目となる。品種にもよるか。
15、200穴のセルトレーと288穴のセルトレーの生育に差はない。
16、水を多くすれば、生育は進むだろうが、それが良いかどうか。
17、葉色の黄色い苗も多いいが、これはどう言う事か。
18、セルトレーの下も濡れてはいるが、ぬかるんではいない。むしろ通路の方がやわらかくなっている。案外中に水は入らない。傾向としてはセルの両側の方が、葉色が濃い。
19、苗代には案外に根は進んでいない。しかし根はセルの中はぎっしりとつまり、真っ白のいい状態である。苗代に進んだ根も白いよい状態ではある。この後の進行が楽しみ。
ここまでの観察結果である。この後、6月7日がめだか田んぼ、6月14日が舟原田んぼの田植えと成る。同じ種籾で播種時期が異なる。この後の変化も重要なことなので、良く観察すること。14日田植えの場合、もう1週間遅らせて、4月26日播種も考慮に入れる必要がある。このスケジュールなら、籾洗いを4月18日でもいいのかもしれない。作業の短縮が可能になる。