ごみを減らすには
「ごみを減らそう」こう言うテーマが小田原市の環境部から出されている。小田原トライフォーラムの11番のテーマである。以下が市行政の現状分析である。
○現在、小田原市では約8万トンのごみが出されています。
○ごみをできるだけ減らすため、過剰包装の商品を買わない、買い物ではマイバッグを持ってレジ袋を利用しない、フリーマーケットなどを利用し使えるものを繰り返し使う、詰め替え商品を買うなど、ごみの減量に向けた取り組みを広報誌や環境情報誌「ゴミダス」などで啓発しています。
○しかし、まだまだ徹底されているとはいえない状況にあります。
○さらに減量を進めるために、市民や事業者はどのような取り組みができるかを考え、その取り組みを重点的に促進していくことにより、効果的にごみの減量を進めていく必要があります。
「ごみを出さない暮らし」を山北で13年間やった。ごみの回収のない所で暮していたからである。ごみを出せないと成れば、ごみは減る。この原則はどこへ行っても同じである。これは良さそうだ。買いたい、思ってもごみが出ると思えば買わない。買えない。ごみを減らすには回収を止めることだ。冗談のようだけれど、そうしてしまって成功した上勝町のような町もある。あれは小さな町だから出来る。こううそぶいて済ませていたら、町田市がごみゼロウエスト宣言をした。そして徐々に成果をあげ始めている。やろうと思えばできる。というか、やらなければ日本はごみに滅ぼされる。そのことに気付き始めた地域もある。ごみを減らすと言う事を何故やれないかといえば、ごみを減らすには企業という製造者の責任が大きいからである。今以上の不景気になるからだ。世界相手の競争に不利になるからだ。その付けが、国民一人ひとりに来ている。
以下が私のごみを減らすための提案である。
☆ 広域化を止め、小さく地域ごとの、見えるごみ処理を行う。
☆ ごみと処理コストを明確化し、減らせば得するシステムを作る。
☆ 生ごみを出さない宣言をした、自治会にはその対価を払う。
☆ 生ごみ出さない宣言をした家庭には、その対価として、生ごみ入れないゴミ袋を配布する。
☆ 学校ごと、地域ごと、事業所ごと、集合住宅ごと、商店街ごと、大規模商業施設ごと、堆肥化施設を設置する。
☆ 生ごみの堆肥化を推進し、地域循環を小田原市のテーマとする。
☆ 紙類の完全再生処理を目指す。
☆ 地域にごみステーションを作り、市民自らごみ処理学習をしながら、分別廃棄ができるようにする。利用した市民にポイントをプレゼント。
☆ 現在稼働中の焼却炉を出来るだけ長く使い。焼却炉は必要最小限の処理能力にとどめる。ごみは出せない意識を作る。
☆ もったいない市を開催し、物を大切に使う暮らしを提案する。
☆ 年度ごとの削減目標をつくり、市民全体に見えるようにする。
☆ ごみ削減の検討委員会を、市民・議員・職員・専門家で作り研究する。
以下は町田市の先進的な思想である。
1.ごみを燃やさない、埋め立てない、徹底資源化方式を実現する。
2.ごみになるものを作らない売らない拡大生産者責任制度の確立をめざす。
3.マニフェスト(目標数値設定と達成年次の公示)による目標達成を図る。
4.市民・議員・職員・専門家による参画システムの研究と実践を行なう。