2009年に

   

ブログもだいぶ続けてきた。何故続けるかと聞かれる。それはハッキリした理由がある。憲法に従うことにしたためである。前文には、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」と成っている。12条には、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」と明文化されている。日本国憲法を守ることは、日本国民の義務である。では果たして、憲法が危ういと言うのに、どう誓いを立て、どう不断の努力をしてきたか、自問した。結論として、不断の努力が見える形になるように、ブログを始めてみることにした。「地場・旬・自給」の生活を送ることは、行動として私の試みる事として、その背景となる考え方を表明してゆく努力も必要と考えた。内容の如何は私のレベルであって、どうしようもないことだが、努力はレベルの問題ではないので、ともかくつづけようとしている。

2009年も読んでくださる方が1人だけでも、いることを祈っています。どうも傾向としては批判的になりがちです。今年こそ批判は控えるつもりです。と言いたいです。前向きに、希望的にありたいとは、山々なのですが。何しろ、憲法主義の私としては、風雲急を告げるというか。風前の灯というか。憲法が今にも危うい訳です。日本人の素晴しさは、この不可思議な理想主義の憲法を1946年以来守ってきたことです。だいぶ解釈論で曲げられ、本位ではない所はあるにしても、本体は無事です。この奇跡の憲法を次世代に残すことが、一番の役割だと思います。さらに言えば、この日本国憲法を世界に広げて行く、努力をしてゆかねばなりません。それが日本人と産まれた幸せであり、天使のごとき使命であるでしょう。

世界では紛争が絶えません。無謀な冒険主義的な国家は後を立ちません。今の今も、ガザでは空爆に逃げ惑っています。こんな国際情勢の中で、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」などと言う事が、あまりに現実離れしていることは、重々承知せざるえません。しかし、この能天気ともいえる理想主義国家は世界の唯一の希望国家です。我々はこの理想主義と現実の狭間で混乱と苦悩を味わっている。しかし、この希望に託する以外の道は明らかに、地獄のような世界戦争の現実が待っているだけであることも、知っている。軍備を持つ道も地獄であるなら、無防備で世界で出てゆくことは、とてつもない冒険である。しかし、この無抵抗主義とも言うべき理想の冒険にでてゆく以外道がないと、覚悟するしかない。

この平和の冒険に乗りたくないと言う人がたくさんいることも当然だと思う。軍事力を保持することで、当たり前の国に成りたい。こう表現した総理大臣すら存在しました。しかし、今まで日本が、世界平和の為に、不断の努力をしているかと言えば、心細い限りにみえます。その不断の努力を怠り、むしろアメリカの片棒を担いで、卑怯な隠れ軍事国家と見られても仕方がない状況にある。今、世界情勢は大きな転換期を迎えています。この経済変貌の情勢下、食糧にも窮する国が多発するはずです。世界は大きな戦争の危機を迎えるはずです。2009年こそ、日本は積極的に平和に向かって、行動を始める時。まず、減反など即刻中止して、世界に食糧援助が出来る体制を整えるべき。この理想主義の憲法をここまで維持できたのは、この国が瑞穂の国故だと、つくづく思う所です。

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