蜜柑ジュース
今年は、緊急に蜜柑を摘み取った。コンテナに10箱あった。既にかびてきたミカンがある。甘みが増してきて、美味しいのだが、とても食べきれる物ではない。と言って、出荷できるような、きれいな物でもない。一番はもぎり取ったからだ。面倒になって、はさみで切らずにどんどんもぎった。もぎ取れば早く腐るのは判っていたが、そのときはそれしか出来なかった。いい加減なものである。いい加減でも平気になった。やらないより増し、ヘイちゃらのちゃら。やる方がいいのだけれど、又やれないと言う事が幾らでもある。それで何ともなくなった。やれる範囲でやれることをやる。それで充分だ最近思っている。そういえば「ダメだからいいじゃん。」と言うのが昔の言いグセだった。それぐらいちゃんとやらなきゃと言う圧迫があった。それでも、田んぼに草を生やさないとか、蜜柑は早くもぎ取るとか、これは地域で生きてゆく条件である。これはいいとか悪いとかじゃない。
蜜柑ジュースは10リットル搾った。3時間の作業であった。20キロぐらいの蜜柑だ。ジューサーは韓国製だ。ジューサーは低温圧縮とか言う方式が、韓国では普及。これがなかなかの優れもので、家庭用ではあるが、1回5リットルぐらいまで搾れる。普通の家庭用はモーターに負荷がかかり、熱を持って、連続使用が出来ない。業務用と成ると、大きいし中古でも10万円以上はする。それでもいつかは欲しいと思っている。3時間と言うのは大体皮をむく時間だ。20キロのみかんの皮をむくのが、3時間。それぐらい皮が向きにくいのだ。皮が剥きにくいほうが美味しいと言われている。どういう訳か判らないが、うちの蜜柑がおいしい。自然農法のとか、どこの著名農家の蜜柑とか言われても、家の蜜柑ほどではない。もちろんよその人が食べればそうじゃないのだろとは思うが、それが自分で作る美味しさだ。
ジュースは保存である。これを出来れば暑くなるまで取っておく。夏に売れば、すごい商品になる。今あるジュースは大半が、濃縮還元である。味にも何もならない。その上、ブドウ糖果糖などと添加物欄に書いてある。ブドウなどといい名前なので、良さげだが、澱粉から合成するらしい。安いし、低温でも甘いからジュース類には良く使われる。100%の生ジュースも置いているお店もある。メグミルクが出している、農協ジュースの中の1品だ。りんご、蜜柑、桃だったかがある。一度でいいから較べて飲んでもらいたい。ジュースの味を思い出す。もうジュースも合成の味しかわからなくなっている。しかし、高くて売れないから、小田原では置く店が減った。そういう風に不況は近づいている。
小田原の傾斜地の蜜柑は、生ジュースで再生できる。かも知れないと思っている。海の見える蜜柑畑で、夏場に蜜柑ジュースを出す。そこは、摘み取り園でもある。できれば、オリーブや椿など、油の搾り取りも出来る。いずれ摘み取って搾る生ジュースもある。ミカンは摘み取ってすぐでは美味しくない。夏まで上手く保存するのが大切。お茶とも組み合わせる。お茶も飲める。ハーブティーもいい。これも摘み取り園の組み合わせがいい。簡単なランチとして、地場産野菜のカレーなども食べれる。やはり小田原だから、冬場はおでんも食べれる。もちろんダシは笹鶏である。考えれば考えるほど、小田原は恵まれている。これからの農業の見本になるような、条件がそろっている。そうだ、蜜柑ジュースの事だ。夏まで持たせる保存法だ。予定ではあと、20リットルは搾る。それで夏場飲んでみる。
昨日の自給作業:蜜柑ジュース絞り3時間 累計時間:12時間