大豆の除草
昨日も暑い中、大豆の会の除草があった。植えつけて2週間経った苗は確かに、根付いていた。田んぼの水が流れ込んで、こんな日照り続きなのに、高畝の間には水が来ていた。水は迷惑な事もあるが、やはり、農業は水次第だと思う。今年初めて、大豆に変えたほうの畑は、全く乾いていた。あれだけ乾いていて、雨も少なかったから、発芽は悪いだろうと思ってはいたが、発芽はしていた。発芽して鳩に食べられた。そこで用意した苗を、どんどん植えた。植えたのはいいけれど、丸で水がないから、早く雨が来て欲しい。応急処置として、田んぼのほうから、水が入るように畦を直した。それでも、7畝の大豆畑を通り越して、田んぼから漏れて来る水を使うと言うのでは、さすが大した量は入らない。粘土質の土は乾ききると、硬くて手強い。今度は上手く活着してくれるか、心配な所。
水が、これからの食糧危機の最大要素になる。土壌劣化とか言っているが、水があれば、すぐ改善できる。寒い方の土壌劣化は又別だが、暑い所で、砂漠化し土壌劣化がすすむ。これは水がないことが、原因している。例えば、オオストラリアやアメリカでは、広大な面積、井戸を掘って、その井戸が続く間、農地が出現する。その地中の水が枯れれば、農地としての生命は終わる。土壌を育むというような発想はない。この点、中国インドは、水資源が命綱となる。幾ら大国で大河があるとは言え、限界は見えている。水は年々怪しくなっている。昨年行った。鎮江市も水では大変苦労しているように見えた。何しろ水汚染だ。水を汚してしまえば終わりだ。大気汚染が盛んに言われるが、水汚染の方がはるかに深刻な状況になっている。瑞穂の国日本。日本が水にどれほど恵まれているか。これは石油が出るより、ありがたいことなのだ。水資源大国日本。
小田原辺りでの1反は北海道の3反に当たる。アメリカで言えば、1町歩だろう。つまり、一年中耕作が出来て、何回転も出来る農地だ。これは暖かいこともあるが、水がどの季節にもあると言う事が大きい。単純に田んぼをやり、裏作に小麦をやれば、2倍の農地になる。これが野菜を作っている人なら、300%の農地利用になる。果樹なら、樹間でこんにゃくでもやらない限り、100%だ。農地の基本は水。これが、いい加減になっているのが、小田原では目立つ。つまり、家庭排水が、平気で田んぼの水路に流れ込んでいる。こんな田んぼでは気持ちが高まらない。先ず入り口にビオトープでも作らざる得ない。田んぼ入水の水路には家庭排水をしない。これは気おつければ、出来る所もある。あるにもかかわらず、そうしたことに、配慮がない。これも食べ物が、見えなくなっている為に起きた事だ。簡単に直せる場所もある。これを直してゆくのは行政の役割だろう。
大豆の会は30人は集まった。子ども達はかろうじて、残っている自然水路でザリガニ取りをしていた。5匹捕まえた。なにやら魚も居た。この水路も、生活排水は入る。しかし、入れる前に、浄化マスを置くとか、水路の途中にごみ取りの場所を設置するとか。気持ち次第でやれることはある。水を大切にする気持ちが育まれること。そう、江戸時代なら、水神様だ。水に対する畏敬の念を育てる仕組みがあった。水神様のバチが当るから、空き缶を水神様に放り込むような事は出来なかった。水を守ると言う事は、食べ物が見えることが不可欠だ。自分が食べる食べ物なら、汚れた水で育てるのは、嫌な人が多い。海外で競争力のある農産物は果物、水菓子。日本の美しい水のイメージが、高付加価値の農産物を生み出している。大豆に水を引きながら、きれいな水が引けるありがたさを考えていた。
昨日の自給作業:大豆の定植と草取り2時間 累計時間:2時間