小宮農園の夏祭り
今年もブルーベリーが色づき始めた。小宮農園の摘み取りが始まったようだ。恒例の小宮農園夏祭りは、7月26日(土)に開催される。今年は屋台などの出店は無くなったが、農の会では、野菜や加工品の出店を開くことになった。メインは地場産の小麦による、手打ちうどんだ。先日予行演習を行い。準備万端怠りない。その他、恒例のピザ釜。そして、これも恒例に成った野焼き。今年は何処まで大きなものが可能か、挑戦しようと言う事になっている。中に入れるそれぞれの、作品作りも最終回が、7月13日にあります。大きな釜なので、幾らでも入るので、ガンガン作ってください。ピザの方は、モンゴルグループが、作ってくれるらしいです。モンゴル風と言う事でしょうか。モンゴルにもピザのような食べ物があるのかな、ピザじゃなくてパオといったようだけど。
手打ちうどんは、本来家庭料理だ。ちょっと前までは何処の家でも、頻繁に食べたはずだ。山梨の境川では、ほほ毎日食べていた。田んぼが少なく、ほうとうをご飯のおかずのような感じで食べた。大人はほうとうをどんぶり2杯3杯は普通だった。子供の私が、お変わりをしたりすると、えらく褒められた。お米が貴重という感じは、肌身でわかっている。うどんを打つのも、何処の家でも毎晩の事だから、特別の事ではなかった。夕飯というと、のし板のし棒を出すというぐらい普通だった。麺の材料を寝かしてなどという丁寧な事は、した記憶がない。カマドにつるす、大きな鍋に、野菜を煮ておく、ある野菜は何でも入れていた。今うどん屋さんにあるほうとうは、味噌味だが、私の家は醤油味だった。
そば屋さんのうどんは正直ダメだ。最近讃岐うどん屋さんというものが出てきたが、これで少しはましになった。うどんで育ったから、あの甲州赤小麦のうどんの味が忘れられない。小麦の味なのだ。輸入パン小麦で作った麺ではあの味は出ない。やはり製粉して、時間がかかったのではダメなのだ。実はすっかり忘れていた味を、何十年ぶりに思い出した。そらやさんからいただいた小麦粉だ。この小麦らしいなんともいえない粉の香りが、記憶にあった。育った家は寺だったので、お盆には鍋一杯の小麦をくれるのだ。それを、味噌を煮るお風呂より大きな、羽釜に入れておく。それがだんだんに一杯になる。この頂き物を、冬まで食べる。当然すっぱくなる。それでも平気で食べていた。思い出したあの味を、みんなにも知ってもらいたい。
醤油はカヨ子さんがかまたのうどん汁と言う物を、銀座の香川物産館から買ってきてくれた。これが讃岐で一番の評判だそうだ。来年なら、今仕込んでいる私の醤油が使えたのに残念だ。若干納豆味だが。うどんはいい粉を手打ちすれば、必ず上手い。この美味しさは、他の物に替えがたい。たぶん、ご飯の美味しさのようなものだ。11時30分から、先着100名がうどんを食べることができる。本当はこのうどんをうどん屋さんに食べてもらいたい。そして、この地域にも本当のうどんを探求するうどん屋さんが出来て欲しい。なぜか蕎麦道が出来たのに、うどんはそこまでこだわりが産まれない。美味しい粉が消えたために、もううどんの魅力が消えかかっているのだろう。昔はあれこれなかったから、単純な美味しさにかけていた。毎晩同じほうとうがおいしかったのだからすごい。