田植えを前にして、
明日田植えだ。明るくなるのを待って、田んぼに行って、一時間仕事をしてきた。畦からやはり水が漏れている。代掻きをして畦塗りをすれば、少しはいいであろうが、今年も水漏れでは苦労しそうだ。今日9時から代かき苗採りだ。あれこれ手順を頭の中で繰り返しているのは、いつもの事だ。今年は苗つくりでセルトレーを全面的に採用すると言う事で、一歩前進があったと思う。大きな苗が充分あると言う事は安心な事だ。今年の方針を整理しておこう。目標は8俵、1152キロが昨年の収穫なので、この程度は採りたいと思うが、天候次第と言う事もある。初期一ヶ月間はソバカス抑草にかける。ソバカス抑草を完成させたい。写真の記録も取っておこう。田んぼにいつもカメラを持参する事。田植え直後から、そばかすを撒くのが、ひとつの要点。水入れが金曜で、田植えが日曜。
日曜の内にソバカスは撒きたい。2日で目を覚ますだろう、コナギの種をたたく事。水を絶対に浅くしない事。8センチ以上に必ずしておくこと。その為には、畦をしっかりと高くする。畦にモグラ穴を開けないようにする。見回りを何度もして、田植え一ヶ月は一度も、水位8センチ以下がないというように頑張る。ソバカスは一ヶ月間何度でも撒いて、表面が出来る限り覆っているように努力する。一度でも水温を上げるように努力する。水の取り入れ口を変える。水の廻し方を変えてみる。入り口に黒マルチ水路を作る。それでも水温が上がらなければ、上にビニールをかけて、ビニールトンネル水路にする。畦で穴を開けられるところができたら、早めに、ビニールで周辺まで補修する。水を無駄に流さないように最善を尽くす。乾田は出来ればしない。水も最後まで入れる。草の観察をする。草についての経験を積む。ころがしを入れるタイミングを充分に探る。出来れば入れたくないが、何処で入れるかは、深く考慮する事。
代かきは出来るだけ浅く。軽く。田植えが手植えなのだから、その良さを充分活用して、荒い代かきにすること。ただし、平らにはすること。トンボも使って高さは直すこと。畦塗りは充分に行う事。畦も低い所は必ず直すこと。直しきれないなら、畦波シートを使っても直すこと。ここをいい加減にすれば、一年、後悔することになると思い、丁寧に。丁寧に。来年は、塩水選をもう少ししっかりとやることを考えておく。アキニシキをもう少し続ける。それにしても、畦の漏水は棚田の宿命か。自然農法でやると、どうしても畦にミミズが出る。ミミズが沢山いるからモグラが来る。それで繰り返し漏水する。したの田んぼがミカンに変えてしまっているので、そこが一番の苦労だ。今年は絶対に漏らさないぞ。今日畦塗りを丁寧にやろう。
田んぼは楽しい。こんなに面白いことはなかなかない。日本人がハマッテシマッタノモ無理はない。面白い上に、一番大切な食べ物を作るという誰にも、恥じないですむと言う所が良い。でも今時田んぼで草など抜いていれば、何たる情けない百姓か。除草剤さえ使えば、1時間で済むことを、なんとも目障りな事か。という感覚だと思う。遊びならいいよな。そんな風に言われるのが普通だ。その感覚の方が普通だと思う。以前田んぼで笑っていて怒られたことがある。腹の立つ気持ちは良くわかる。だから地域で田んぼをやるのは、相当に抵抗があったのだが、巡り巡って地域の目立つ田んぼでやることになった。これも、何かの縁だと思い、今年も、精一杯やらせてもらおう。
昨日の自給作業:田んぼの水入れ、水路作りなど、3時間 累計時間:15時間