お茶摘み初日

   

初日のお茶摘みが賑やかにに行われた。楽しい一日だった。40組近いグループ、1グループ3人平均として、120人。昨年の2回目の今までの最高記録の240キロを超えて、252キロ摘んだ。準備は7時30と話していたが、私が行った7時20分には既にだいぶ進んでいたので、7時には来ていた人もいたことになる。天気の方が何時も一番心配なのだが、午後からは雨の覚悟で始めた。何時降り出してもおかしくない空模様だった。雨に濡れると何故いけないのか。蒸気で蒸す作業と関係しているらしい。しかし、湿り気ぐらいは問題ないと思うのだが、そうでもないのだろうか。お茶の葉の状態は、少し大きくなっていた。でも許容範囲で良かった。早く日程を決めるので、斎場の状態とは行かないが、大きめにずれる事はかまわないと思う。お茶の木の状態は、年々良くなっていて、樹木としての活力が感じられる。いつも物足りない下の畑の木もだいぶ元気に成った。

初日は、上の段の畑で、8畝位だろうか。全部で畝の長さが、375メートル。ということは、1,5メートルで、1キロのお茶。9メートルで、6キロのお茶が取れたと言う事になる。これで毎月100グラムのお茶になる。1家族には、18メートルのお茶畑が必要。昔は家周りの垣根として、お茶が植えられていた。36メートルお茶の生垣があると、毎月400グラムのお茶が飲める大家族だ。このあたりの農家でも、まだ生垣としてお茶栽培をしている農家も残っている。最近お茶を飲まないという家族も、結構あるようだ。私のようにお茶好きのものには、良く呑まないでいられると思うぐらいだ。新茶が取れると、12等分して、一年分冷凍してしまう。今年は、4月に入って切れてしまったが、月々楽しみに惜しみながら、飲むことになる。出来れば脱酸素材を入れて、冷凍すれば、風味も変わることなく一年飲む事ができる。

今年も初めてお茶摘みでお会いする人が沢山居られた。これがなにより嬉しい。子ども達だけでも、何十人もいる。山を駆け廻り、楽しい時間を過ごせたことだろう。心から楽しめると言う事は、とても大事だ。途中から子ども達が、摘み終わった。コンテナを運ぶ事に熱中していた。軽トラまで誰が運ぶかで大騒ぎだ。子供の仕事も大いに力になる。昼には、中原さんが味噌汁を準備してくれた。50センチの寸胴で丁度の量だった。具材は全員の持ち寄りだが、刻んでないニンジンが最後に一本残った。今年から下川さんが、お茶担当の係りとして、準備をしてくれた。完璧な配慮で、何もかも想定されていて、驚いた。農の会には色々の人がかかわるが、学ぶ事がいつもある。なるほどこうしておけばいいのかと言う事で、だんだん進歩してゆく。お茶の会も随分洗練されてきた。

事業として考えると、1グループ6キロの生葉を摘んで、1,2キロの出来たお茶がもらえる。これで、3000円の参加費になる。農の会では利益を出さないのが、基本の考え方だから、これは実費を人数割したものと言える。昨年は枝を整枝する機械を購入した。こうした費用も少しづつ貯めたものから、購入している。参加グループが、年々増えて、今年は、60グループぐらいになる。収穫量も増えて、450キロぐらいになるだろう。225000円。製茶代が、135000円。規模が大きく成ると、地代や、管理費の負担が減少する。残金9万円がこれらにあたる。この事業をお茶農家がやる場合を考えれば、管理は農家負担で行うなら。1単位生葉1キロ1300円の参加費にする。これで行けば15アールで20万くらいが残る。3ヘクタールで、400万。何とか事業にならないだろうか。久野には製茶工場も3軒ある。里地里山の事業としては、お茶摘みは最適な事業と思うのだが。

昨日の自給作業:お茶摘み6時間 累計時間:9時間

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