オミクロン株でコロナは普通の風邪になるのは本当か。

苗代田んぼの1月4日の様子。あと数日で前面の代掻きが出来るだろう。
コロナウイルス・オミクロン株は感染力は極めて高いが、致死率が低いと言うことはかなりはっきりしてきた。世界での感染者数は過去最大になっているが、死者数は大半の国で増加はしていない。ワクチン接種が進んだことと、治療方法が進んだと言うこともあるのだろう。幸いなことに重症化する人の比率は、低いウイルのようだ。
日本でもオミクロン株に置き換わり、感染数が倍増してゆくに違いないだろう。すでにその傾向は見えてきた。それほど感染力が変化している。たぶん空気感染であり、飛行機内でも感染が起こりうるほどの感染力になっていると思われる。閉じられた空間ではマスクは2重だろう。
それでも誰でもが感染する状況というのは覚悟しなければならなくなってきた。どれほど注意しても感染するのであれば、免疫力を高め、体力を付けて、他の病気も注意して、感染しても重症化しない身体を作ることの方に重点を移すべきだ。
1日あたりに確認される死者数を7日移動平均で国別に見てみる。米国は1月1日時点で1300人になっている。ピークは2021年1月14日の3403人。ロシアは915人と、過去最多を記録した2021年11月23日の1217人に比べて24.9%少ない。ドイツは262人になっている。ーーー日経新聞
死者数の様子を見ると、ひとまず良かったと言うことである。しかし、日本でもまた死者数も増える可能性は無いわけではない。すでに市中感染も始まったので、政府は外国人の入国禁止を以前の隔離期間をおくという所に戻すべきだろう。効果の薄れた水際対策をしている場合ではない。水際対策で確かに時間が稼げたのだから、医療機関の準備は出来たと言えるのかの方が問題だ。
たぶん充分に準備が出来ているとは思えない。日本は結局の所自己責任の国だ。それぞれが養生をして免疫力を高める。健康的な生活をして体力を付ける。自らが感染対策をする以外にない。病原性が下がったとは言え、老人や呼吸器の弱い人は重症化する確率はまだまだ高い病気と考えなければならない。
今政府が対策をとるべき事は、オミクロンによって感染拡大が起こった結果への対策である。致死率は高くないとはいえ、何万人もがまた感染するようになれば、当然重症化する人も増加してゆくのだろう。その対応でまた病院が逼迫することは目に見えている。
前回の感染爆発では自宅待機のまま死んでしまうコロナ患者が何百人も出てしまった。病床があるにもかかわらず、受け入れない病院が大半であったためである。個々の病院にとっては様々な理由があるのだろうが、一番大きな理由は経営のための病床の準備で、コロナを受け入れる態勢が病院になかったと言うことだろう。
それなら、どこの医療機関でもコロナを受け入れれば利益が出るようにすれば良い。日本の病院が経営優先で利益主義が強いものであるなら、それに対応した病床を作る他にないだろう。今は緊急事態である。その政策に苦情を言う国民は少ないだろう。
ウイルスは変異を繰り返すと弱毒化するという判断は間違いである。科学的に考えればあり得無いことである。さらに強毒化するウイルスもあれば、弱毒化するウイルスもある。私の見解では信憑性が低いだろうが、確信を持っている。
つねに、変異によって感染しやすいウイルスは登場する。例えば接触感染の範囲だったウイルスが、空気感染のものに変わるというようなことだ。オミクロンはそうした変異が起きた株と推測される。そうした感染力の強い株が広がり始めると、すべてのコロナウイルスは感染力の強いオミクロン株に置き換わってゆく。
だから、デルター株が登場したら他の何千とある変異株は感染できなくなり淘汰されて、デルター株が一気に増加した。今度はオミクロン株が感染を始めると、デルター株はオミクロン株に置き換わり始めている。これは日本でも必ず起こることだ。
そして、オミクロンが幸いなことに致死率の低い株であるのなら、感染する結果、ワクチンを打っているのに近い効果が起こることになる。分からないうちに感染して、コロナに対して免疫力を付けると言うことになる可能性も出てきている。今のところオミクロン株がどの程度の病原性なのかは判断がつかないが、それほどの強毒性ではないようだ。
ワクチンの接種が進んでいて、ワクチン接種者は感染しても重症化しないと言うこともあるだろう。またコロナに対する治療薬の開発もある。インフルエンザ並になってきたと言えるのかもしれない。コロナが健康体であれば、それほど恐れる病気ではなくなり始めた可能性が高いと見てよいだろう。
ただし、オミクロン株からも変異をして、強病原性のコロナウイルスがまた登場する可能性が無いとは言えない。いずれにしても感染の連鎖は止めなければならない。必ずしも病原性が低くなる変異だけではない。その意味では完全な終息とは言えない。インフルエンザの流行とはまだ違う要素はある。強病原性のウイルスに変異すると、数日で感染者死亡するかもしれない。
そうなると、他人に感染を広げる可能性は低くなるが。感染して、潜伏期間が長いウイルスに変異する可能性も無いとは言えない。何千万人が感染するウイルスとなれば、どういう変異をするかは未知数のことだ。今オミクロンが弱毒化したとしても、油断は出来ない。
何度も書くが、ウイルスは変異を繰り返すと弱毒化するという考え方は間違えである。そして、常に供えておかなければならないことは、次なる未知のウイルスである。必ず登場するとみて、準備をしておかなければならない。医療体制の大改革が必要である。医療が利益主義だけではおかしなものになることが充分に分かったわけだ。この機会に変えてゆく必要がある。
日本には国の安全保障に関する思想がない。それは感染症対策だけではない。国の安全は外国からの武力侵略だけではない。一番重要なことは食糧の確保である。食糧自給が40%を下回る国では、日本の経済力が低下してゆく中では、食べるものが不足してきたときに、日本が輸入する力は無いだろう。
そしてまずもって感染症対策である。ワクチンの開発力を見ると、日本の感染症の基礎研究が世界の水準から相当に遅れていることがわった。学問を軽視して基礎研究の費用を削り続けた結果だ。経済に直接に役立つ学問だけを重視している結果だ。学術会議任命拒否事件の処理も未だである。
軍事的にいえば、核爆弾より怖いのが生物兵器である。ウイルステロ対策がないと言うことだ。生物兵器への対応のあるアメリカ、ロシアや中国はすぐにもワクチンが出来たのだ。日本の自衛隊は体力主義者の集団のようで、兵隊と直接的兵器だけが、国防だと思い込んでいる。
ミサイルの準備は優先順位から言えば、相当後回しのものなのだ。現実にはウイルスに感染した、テロリストが送り込まれれば、ミサイル以上の死者が出る可能性がある。しかも攻撃国自体が特定すら出来ない。反撃が出来ないわけだ。
話は余分かもしれないが、サイバー攻撃も同様である。日本はすでにIT後進国になっている。サイバー攻撃を仕掛けれれば、日本の社会はたちまちに崩壊の危機になるに違いない。なぜITが進まないかと言えば、技術が遅れているからだ。銀行のシステム障害やコロナアプリの失敗を見ればよく分かる。