那覇でリッカの湯に入った。

   



 今回、那覇で一泊して石垣島に戻った。初めてのことだった。台風で欠航が多く、やっと飛ぶようになっても満席で予約が出来ない状態が続いた。結果一番早く予約が取れたのが、ピーチの成田から那覇の夜の遅い便だった。那覇石垣便はANAがなんとか取れた。

 8日間も小田原で待ち止め状態だった。その間水彩人の絵が描けたのだから、良かったと言えば良かった。笛吹市で集中して絵を描くことが出来た。箱根の長尾峠も涼しい風が吹く抜けて、快適に絵が描けた。予定外のことで、のぼたん農園の仲間には迷惑をかける事になった。

 那覇には随分遅く着いた。台風を避けて、遠回りして航行したらしい。それでもかなりゆれた。アナウンスでいつもゆれても航行の安全には影響はありませんというのだが、果たして本当のことだろうか。ゆれ方でも限度はある。その昔北極上空でエアーポケットに入り、大きな落下をしたことがある。

 那覇では飛行機から降りて、急いでゆいレールに向かった。もう最終便が出るかどうかの瀬戸際だと分かっていた。慌てて県庁前までの切符を買って、飛び乗った。ギリギリセーフだった。普通に降りてゆいレールに向かった人は乗れなかったはずだ。

 県庁前で降りて、アパホテルまで歩いた。途中のロウソンで買い出し。アパホテルはアプリを入れた。自分でチェックインをするらしい。始めてアプリを入れて、自分でやると言うことで、特別安く泊まれると出ていたのだ。このアパホテルに泊まったのはもう一つ理由があった。

 実はアプリでチェックインと言うことでしばらく前から心配していたのだ。ホテルに着いたはいいけれど、チェックインが出来ないのでは無いか。もう人もいなで、路頭に迷うことにならないか。ホテルまで行くのも、アプリに連動した、グーグルマップ経路案内でそれに従って歩いて、ホテルに簡単に着いてしまった。

 何とも便利な世の中になったものだ。たぶんスマホ初心者の私が遅れているのだろう。今度スマホの契約もドコモのイルモに変えた。3Gまでモデム接続が出来るので、グーグルマップも使えるのだ。これも自分では出来ないので、何と三軒茶屋のドコモショップでやってもらった。

 石垣島ではドコモショップが閉鎖されたのだ。イルモ契約はネットでできると言うことなのだが、私には出来なかったのだ。今はその理由も分かったが、契約の時に教えてもらうまで理由が分からなかったのだ。正直八重山ドコモショップの契約がおかしかったのだ。

 ドコモショップはいつもそうなのだ。利益を上げるためにおかしな事をやらざるえないのだ。以前7万円も損をしてしまうひどい結果もある。こういう悪徳商売を続けていれば、おかしなことになる。だから全国のドコモショップが閉鎖を続けているのだ。

 予約して一ヶ月も先まで埋まっているような盛況な状態で、閉鎖するというドコモショップの実態はどう考えてもおかしいだろう。ドコモショップと言っても経営は独立している。つまりコンビニと似たような仕組みなのか。どこもとは別に、利益を出すための変な方法をショップが編み出し続けている。

 そうだった。アパホテルは5400円。部屋は2つベットがある部屋で、広くはないが、十分すぎる部屋。満室の多い那覇のホテルの中では、安くて上等。まず入口で立ち往生。自動扉が開かない。中から外に出る人がいてそのすきに無理矢理入る。

 これは台風の水害防除の土嚢のためらしい。積んである土嚢のため、自動扉が作動しなかった。中には3人の若者のホテルマンがいた。どうしたら良いか分からないでスマホを持ってうろたえていると、チェックイン方法を親切に教えてくれた。内心大分ホットした。

 しかし、完全自動ではなく、カウンターの方からカードキーを出してきた。本当はカードキーも、チェックインの機械から出てくるのだろう。チェックアウトの時も結局カウンターに出したのだから、完全自動と言うことでも無いようだ。そもそもカードキーの扱いすら戸惑うのだから、ついて行くのが大変である。

 アパホテルの泊まったのは、「リッカりっかの湯」に入りたかったからだ。7時半にはアパホテルを出て、リッカりっかの湯に向かった。これもまたグーグルマップで確認して、こちらは地図を撮影して保存したのを見て歩いた。3回目なので、土地勘はあるのだ。

 8時前には着いた。待望のサウナである。これで台風の足止めの嫌な気分を一新する。自動販売機でチケットを購入しようとすると、受付にいたおばアーが、五分前だから早朝割引じょうとうさアーと教えてくれる。楽しみの温泉サウナが、800円では入れる。

 5人くらいしか人はいなかった。のんびり、のんびり。心からゆったりした。リッカリッカの湯は日帰り温泉と言うが、なんとなく先頭を施設を充実させ、一回り大きくしたという感じの雰囲気だ。この街中の銭湯という空気感が沖縄らしくて、さいこうさー。

 温泉の泉質は宮古のシギラ黄金温泉とよく似ている。泉質は似ているが、私にはシギラ温泉は気取っていてだめだった。根っからの貧乏性だから、気取ったホテルでは向きでない。宮古島には湯治場を目的にした、宮古島温泉がある。こちらの方がまだ落ち着くことが出来る。

 リッカの湯は最高だった。心も体も石垣モードになった。随分長湯してしまい、牧志のゆいレール駅まで歩いたら、飛行機に丁度良い時間になっていた。本当はゆいレールを飛行場と逆方向に終点まで乗る予定だったのだが、その時間も少し危うかったので、止めにした。

 私の一番好きな那覇見物はゆいレールで往復することなのだ。高い位置の車窓から、近代都市那覇となんとなく残る古い沖縄の空気が良いものだ。一日乗車券を買って、何往復をしても良いかもしれない。800円でどこで降りても、乗ってもかまわないのだから、一番良い観光だ。

 ゆいレールはいつも混んでいる。私が石垣に戻ると翌日に3両車両が始まったとテレビは言っていた。そうだろう、混みすぎだ。これでますますゆいレール観光が楽しみだ。そう、牧志で降りて、リッカの湯に行くのも忘れないようにしないと。


 

Related Images:

おすすめ記事

 - 身辺雑記