丘みつ子さんのこと
丘みつ子さんという女優さんが小田原に越すという事らしい。テレビのバラエティーでやっていた。私のホームページをつくってくれたKさんは丘さんと友人だそうだ。丘さんは10年ほど前に突然私の家に訪ねて見えた。卵を売ってくれないかというのだ。あいらんどの卵は、突然見えても売ることは出来ない。私の所の卵は予約している人にも十分に配達できない状態なのでとお断りした。断ったにも拘わず予約できないかなど言われた。もう増やせる状況でないとお話して帰ってもらった。その時はどこかで見たような人だとは思った。たぶんどなたか女優さんらしいというのは分かったが、名前までは思い出せなかった。Kさんから後で話を聞いてあの人が丘みつ子さんだったのかと思った。それで丘さんという女優さんの箱根の暮らしの話をお聞きした。陶芸をされていて広い敷地に作業場などがあるということだった。自然志向の女優さんは意外に多く、取り上げられる事も多いいので、なんとなくそうなのかと思っていた。
先日その陶芸作品を偶然テレビで見た。爬虫類を作ったなかなか面白い作品だった。作品として成り立っていた。元総理大臣の細川氏も伊豆の山中で陶芸をされている。こちらはいかにも名品の写しのようなもので、良くできているとは思うが、本人そのもののようだった。作品として見ることは難しい。もっとでたらめの好きなものを作った方が良いのにと思ったことがある。たぶん、自分が好きでないから、人の作った良さに寄り掛かるのだろうなどと勝手なことを思っていた。丘さんという方は自分の作品を作っているから、世界が違う。命から湧き出ている。作品の評価というような事はどうでもいいと割り切っている人なのだろう。人目を気にしないでやれるのは女性の方が多いい。鷹取さんという人と渋谷の洋画人体研究所で出会ったのだが、備前の窯元の方でその後備前に戻った。東京で2人展をされたのだが、これガソリン代また奥さんが面白い作品を作る。
丘さんは箱根の広い家の管理が出来なくなって小田原に越すという事らしい。に多様な立場なので理解できる。我が家もそろそろ管理が出来なくなっている。私の家の場合は丘さんよりもさらに広い。田んぼや畑も入れれば、さらにさらに広い。怖いほどである。これも生前整理の対象のつもりである。小侠客上に持って行けないところが厄介である。管理が出来なくなる前に手を打たなければならないと、丘さんのテレビを見て改めて思った。小田原に越すという蔵のある家は、だいぶ前から物件として出ていたものだ。58坪で3000万円という事ではなかったか。高いことはないと思うが、なかなか買う人は居なかったものだ。私もなんとなく気になる物件をいろいろネットで眺めていたわけだ。小田原から小田原に越すという範囲ではさすがに大きな転換は計れない。それでも箱根の山暮らしから、街場に越すという事は少し違うだろう。
ギャラリーのようなスペースを作るつもりらしい。小田原にはそういうものは必要だと思う。人が小田原に来て見たくなる場所は多様なほど良い。その丘さんの友達のKさんの家はなかなかの古民家である。見物するだけで面白いレベルの家だ。そういう家は小田原周辺にもまだ少しはある。有名なのは瀬戸屋敷である。あれは庄屋さんで別格なのだろう。普通のお百姓の家としては、尊徳の生まれた家であるが、少し立派過ぎないだろうか。あるにはあるのだけれどあまり生かされている状態ではない。私の家ももうそろそろ100年という家である。子民家の風格というようなものはない家だが、広いことは広い。何かに生かせればといつも思うのだが、良いアイデアのある人は居ないものだろうか。今度みんなで演奏会をやろうと考えている。その時にすこし会場のように片付けてみようかと思っている。