めだか田圃の稲刈り

   

めだか田圃の稲刈りを、15日に行った。7人で3時間で終わった。地面がぬかるんでいて、すべて手刈りでやった。4畝ほどの田んぼである。山田錦を初めて作った。背丈が伸びるとは聞いていたが、それほど伸びた感じはしなかった。土壌が良い部分はかなりしっかりした株になっていた。完全な1本植えである。これは倒れるということも計算してのこともある。種もみは1キロしかなかった。1本植えで苗がちょうど足りたという苗の数だった。この田んぼで耕作するのは久しぶりだったことと、少し前に客土が行われていて、土の状態がどうなっているのか判断できなかった。前よりは作土が深くなっていた。これは良くなった面だろう。以前はすぐ石だった。しかし、相変らずぬかるんでいる。田植え靴が稲刈りなのに、ぎりぎりまで潜るところが3分の1あった。稲刈りの機械は入れない状態だ。普通の農家の方にはできない田んぼなのだろう。道路が出来てから、川からの水が余計に湧き上がるようになった気がする。

はざがけは道路のガードレールの下に稲を挟み込んでやっている。人通りはほとんどないところなので、歩道にいくらか出っ張るが、交通妨害にはならないだろう。まだ道路が工事中ということもある。1週間から10日ほど干すつもりである。乾いて来たらかけなおすつもりである。ハーベスターが下に降りれるところまで地面が乾けば楽なのだが、たぶんそこまでは乾かないだろう。1本苗を植えたにもかかわらず、良く分げつはした。一株刈り取ると手に一杯ということが多かった。その割に穂は重い感じはしない。粒が大きいとも聞いていたがそんなに大きいようなではない。刈る時期が遅れると、粒が割れやすいるということも聞いたので、私としては少し早めに刈り取った。私は刈り遅れかと思われるぐらいに遅く刈る方だ。どうせはざがけをするのだから、良く乾いてから刈り取った方が良いと考えている。しかし、山田錦は初めてのことだし、早めに刈り取った。稲を刈るときに穂から数えて三枚葉が緑を保つような栽培をするということだったが、全体としては三枚葉は緑だった。

刈り終わって写真を撮った。朝8時から始めて、11時までの3時間で終わった。思ったよりは早かった。7人でやったのだが、みんな作業にだいぶ慣れてきている。4人で刈って3人がガードレールに挟む係だった。脇に小田原めだかの生息の濃い川がある。一時期減っていたが、又ずいぶん増えて泳いでいた。この田んぼの特徴は川からは一切水を入れなかったことだ。湧き水だけですごい量で、排水口はドットとな流れ出ている状態である。排水口を見ていると、これで大丈夫かと思う水量だったが、結局心配することはなかった。この流れ水のおかげで、草がほぼ抑えられた。冬の内にまず、ソバカスをまいておいた。2回である。田んぼの管理としてはころがし2回である。そして拾いぐさ1回。これで草は完全に出なかった。ヒエはそもそも1本も出なかった。出さなかった。種がなかったのではなく、昨年はヒエが一面に生えていた場所である。コナギが出たのだが、大した数ではなかった。3分の1の下の方で、ある程度出た程度だ。田植え後のソバカスまきはしていない。

 私としてはヒエとコナギを抑制する栽培法を、農人めだかの里の人に見てもらいたかった。有機農法でも草を出さない耕作方法がある。一度、その草のすごい場所でやって見せてあげなければ、なかなか理解してくれないと思っていた。今年ヒエが一本も出なかった。コナギも大して出なかった。果たしてこの結果を見てくれたのだろうか。私ができる協力はここまでだと思っている。学ぶかどうかはその人たちの問題である。なぜ草が減るのかは、深水。流し水。冬の土づくり。草を漉き込んでそのまま田植えをする。そして早めの転がし。もちろんコナギが出ないわけではない。しかしコナギを取らないとしても、困るほどではない。一度だけ拾い草はする。草はお米の成長に影響しなければ、あってもいいものだ。むしろあった方が良いものだろう。土を良くする材料になる。しかし、稲作では草が収量に強く影響する。叢生栽培の田んぼということはあり得ない。

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