4月の自給作業

   

瀬戸内 10号 手前の黒いものは実は牛である。別に牛でなくても良いのだが、牛だった。丘の上の放牧場から、海が見渡せる素晴らしい場所だった。

今畑にあるものは、小松菜、こかぶ、ホウレンソウ、白菜、キャベツ、ブロッコりー、大根、レタス。保存したジャガイモ、タマネギもある。端境期という感じがなく、何かしら食べるものがあるのが嬉しい。さやいんげんやそら豆はかなり大きくなってきた。今は樹木が花盛りである。植物の生育もこのところ目覚ましいものがある。ただし、雑草の方はだいぶ制御が出来てきたので、斜面でもほとんどが、ハコベに変わってきている。竹藪を切りはらい、整地してヤリーベッチを3月6日に播いた。これが2週間ぐらいから少しづつ芽を出し、現在はほぼ一面に顔を出している。150坪ぐらいである。これだけの草畑が出来れば鶏も嬉しいだろう。田んぼもこのところ草の緑がきゅうに濃くなっている。排水の悪いところは、草の伸びが悪い。排水改善は一年中大切なことのようだ。そういえば、現代農業では排水改善の特集をしていた。どの記事もなるほどということだが、やはり自分に当てはめて考えると、あくまで参考ということで、自分なりの排水改善を考えるしかないようだ。農業には手順書がない。だから、それぞれが考える為の発想を受け渡してゆくことではないだろうか。

農作業もたけなわである。稲の苗作りが始まる。苗代の作り方は、少しずつ改良させてきた。今年は穴空きビニールで覆う予定である。穴のサイズをスズメの入らない穴のサイズにしたいと考えている。土振いが、30日。ともう一日。土は鶏フン堆肥とソバ糠を混ぜて、発酵させたもの。種まきは19日の予定。6月1日が田植えの予定なので、40日育苗である。これで、5葉期まで持ってゆきたいと考えている。年々気候が荒くなっている。寒波も来るだろうし、大風も吹く。十分に考えた、育苗をやりたい。ビニールは必ず飛ばされると考えなくてはならないので、よほどしっかりとビニールの周辺を埋めたい。苗代内の水の入り具合も保温目的も含め、十分に考える必要がある。3月21日に籾洗いであった。もち米のきじゅもちは遅れて、24日に海水選をした。籾洗い後川の水につけてある。最初は8,9度であった。だんだん水温が上がって、30日は10度あった。15度以下を保つように注意をしてゆく。

4月に入ったら、今日にでもトオモロコシを播く。藤垈で子供の頃作っていた、甲州とおもろこしの種が手に入ったので、これを作りたい。今から夏が楽しみである。子供の頃美味しかったというのが、本当なのか幻想なのか楽しみである。風呂炊きをしながら食べたとおもろこしの味は、向昌院の記憶とともにある。畑の直播と、苗箱播きとを併用する。キュウリは今年は4月半ばに直蒔きする。トマトもハウス内に直播の予定。ピーマン、ナス、は苗箱で苗を作る。種はだいぶ前から、準備は出来ている。鶏は、少しの孵化を3月28日から行っている。42個の卵ご入卵した。孵化予定は4月18日となる。もう相当に年寄りの鶏しかいないので、どれだけ雛に成ってくれるか分らないが、これからは、自給用の鶏を飼う範囲で、養鶏を続けたいと考えている。販売については、8月の65歳の誕生日を目標にいくらか残す程度にしたいと考えている。

麦の会の小麦ニシノカオリも、家の方の大麦も極めて順調に成長している。毎日一節伸びているという感じだ。このまま行けば昨年以上の収穫に成りそうである。麦を作ると、畑の土壌の状態が良く分る。生育にむらがあればその原因が考えられる。家の麦は幾らかのムラだが、これは昔出っ張っていた部分を削ったところではないかと思っている。こういう地形的なことは、表土だけの問題ではなく、地下水の流れなども影響しているのだと思う。小麦の会の畑は、一部に石の出てくる所がある。これがなくなるまで土の改善には日がかかるのではないか。それでも、昨年から見るとかなり良くなっている。コンテナ栽培は順調である。さらに楽な方法に整理するのが今年の、課題かと思う。ともかくニンジンが良い。タマネギの直播も案外に出来てきたので驚いている。

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