みんなの党8億円事件

   

下田湾 10号 5月にはまた下田に描きに行くつもりだ。前回は海だけを描いていた。まだ海というものが、特別なものに見える。

猪瀬事件が、なんと略式起訴で済んでしまった。馬鹿げた終わり方をするなか、今度はみんなの党の創業代表者の渡辺喜美代氏が化粧品DHCの会長から、8億円ものお金を裏で借りていたという事件が起きた。全くすごい事件であるが、渡辺氏の弁解では、全く違法性がないそうだ。確かに、あの猪瀬氏の悪質な5000万円徳洲会事件が、略式起訴で済むくらいだから、選挙にまつわるお金というものは、犯罪に成らないように出来ているのだろう。それなら、政治家の基盤である選挙で、みんなの党を落とす以外に道はない。渡辺氏は犯罪でないとするなら、いつまでも嘘をつき通せばいい。政治家としての道義的な責任として、党代表をまず辞めるの最低のモラルだ。8億円ものお金を何に使ってしまったのかである。まさかラスベガスではないだろう。ラスベガスの遊興にDHCの会長がお金を出す訳がない。これは選挙の為に使ったとしか思えない。選挙に何故そんなにお金がかかるのかが分らないが。裏で流れるお金が必要な世界らしい。

政治はお金がかかるとよく言われるが、政治にかかるお金は、きちっと税金から公的に出されている。かかっているお金は、選挙の裏活動のことである。選挙と政治とは違うと思うが、大体の政治にかかわる人は、日々選挙運動をやっているような気持で暮らしているから、人格まで選挙的に変わってゆく。そのために、選挙と政治が違うということが分らないくなる。あらゆる手段を使って選挙に勝つ努力をすることが、最も政治に必要なことだと考えることになる。普通の人は、選挙で選ばれて政治家に成ってどういうことをしてもらえるのかを、政治家に期待している。政治活動は、選ばれて政治家に成ってからのやることだと思っている。ところが政治家は常に次の選挙を考えているから、政治活動と、選挙との境が分らなくなり、ついには選挙に邁進することこそ、政治だと思い込むようになる。猪瀬氏もあのお金など全く不要だったはずの、東京都知事選挙ですら、お金がいると思い込んだのだ。あのときお金が必要だとすれば、不都合な事実を隠す為としか思えない。

確かにあの選挙では裏でお金を使わなければ、成らないようなことは、全くなかったに違いない。だから、お金は掴まされたのであって、お金で猪瀬氏を縛ることが目的だったのだ。阿吽の呼吸で汚いことをやろうとしていたのだ。どちらかと言えば猪瀬氏は、もらいたくないお金を貰わざる得なかったのだろう。それでは渡辺氏の場合何に8億円使ってしまったのか。本人の弁明では「政治家として生きていくのに必要なもろもろの費用」「政治資金を使うべきではない会議費や交際費、旅費」などとした。政治家として生きてゆく費用とは何だろう。子分に渡す弁当代だろうか。政治資金を使っては成らない会議とは、どんな会議だろうか。政治家としてでなく出掛ける旅費は人から借りたらダメだろう。要するに選挙の際にたかってくるシロアリに食いちぎられたお金ということなに成るのではないか。しかし、国会でこの追及に時間を費やさないでほしい。どうせ国会議員では、追及もできない。

渡辺氏の脱官僚論に、DHCの会長は賛同したのでお金を出したそうだ。こういう支援が何故行われるのか。渡辺氏の20年前から支援者だった、ある廃棄物事業にかかわる人物と、5年間ほど一緒の仕事でかかわった。この人もお金を出していると言っていた。この人は、渡辺氏は必ず総理大臣に成る人物だから、お金を今から出していると言っていた。その人は自分の背景を大きく見せる為にか、時々に渡辺氏の可能性を語っていた。そして自分との関係を語っていた。一種のタニマチ的な動機と、先行投資的な打算とが入り混じっているようだった。その人のお父さんの創業者は大金持ちに成っても、身を粉にして働くような人だったが。その息子さんはそれなりに優秀に見えたが、若手実業家の集まりなどに極めて熱心だった。その人の考える事業は沢山の許認可が必要な事業だった。そういう中で、渡辺氏とのコネを作っているという印象がした。その後破たんしたように聞いた。

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