トマトの作り方

   


19日の収穫


ハウス内の様子

軒下にあるコンテナ

今年はトマトが豊作である。トマトはごく普通のもも太郎を作っている。味がいいし作りやすいからである。トマトの種を播くのは、3月中旬。ハウスの中に踏み込み温床を作り、そのうえで育てる。トレーに種を播く。苗土は良く熟成した落ち葉堆肥を入れたものを使う。発芽から最初の生育は大切だと考えている。滞りなく生育させること。温度管理は大切。花芽が来るまで、このままで育てている。普通鉢上げをするようだが、つぼみが来るまで、苗トレーのままで管理する。出来るだけ長く、踏み込み温床の上に置いておく。それは、踏み込み温床という場所が植物免疫を高める場所だと考えるからだ。日照は最初からビニール2枚越しで通す。水やりは乾かさない程度で、少なめ。良い苗が10本出来れば、十分なのでたくさん作らないようにする。

植え付けは、4月22日だった。1ヶ月少し育苗したことになる。花が咲いたころ植え込むことにしている。植え付けるのは育苗ハウスの中。10本植えれば満杯になる。冬の間は小松菜、ホウレンソウが作られていた場所である。特に肥料は入れない。小松菜を播く前に、堆肥を入れたぐらいの場所で、肥料は不足している場所だ。小松菜は良くできた土壌の跡地ぐらいの肥料分。トマトは肥料はいらない。植え込み方は特別のことはない。しばらく水やりは忘れないようにする。苗が根付いたならば、その後水やりはほとんどしない。屋根の開け閉めで雨が入る状態を調整して置く。周りに雑草がどんどん出てくるが、そのままにする。トマトは草負けすることはない。トマトは連作は良くないとか、青枯れするとか言われるが、雨にさえ当てなければ、病気は出ない。叢生栽培にするのも病気対策だと考えている。

7月19日の時点で、最盛期を迎えている。毎日写真のような状態で採れる。昨日は7個。1個の重さは200グラムから300グラムくらい。味は濃厚でなかなかいい。水に浮かべれば空洞がなく水没する。暑い時期トマトばかり食べていればいい。暑いなか長く採るの栽培技術である。トマトは11月でも収穫できる。伸びてきたら上のパイプから紐を延ばし吊るす。目欠きは根気良くする。茎が1センチくらいで太くならないくらい方が良い。トマトが出来るということは、10段採ることだと、農家の人に言われた。4段目くらいまで高くなってきたら、紐を緩めて茎を地面に寝かせる。その後延びるたびに、ひもを緩め、実がなる高さが、地上1メートルぐらいにして置く。夏の暑い盛りには、花芽が結実しなくなる。日よけをしてやる。ともかくかわいそうな位、水をやらない。茎から気根が出てくる状態が良い。

トマトは連作した方がいい。同じ狭いハウスの場所で10年作っているが、だんだん作りやすくなっている。土が悪くてもいい作物なので、過保護にしなければ寒くなるまで長く取れる。直接雨を当てないことが、大切なようで畑で作ると難しい。軒先でコンテナで作っているが、これはもいだ芽を挿したものが遅れて生育している。これも少しづつ実がなりだしている。芽を挿せば新しい株が出来るのだから、実は1本苗があればいい。苗を一本買い増やしてゆくのも一つの方法である。しかし、今までの経験では、種から育てた株よりも良い実がならない。気がついたことがあれば、また書き足してゆく。

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