稲の種まき
冬のような冷たい雨の中、稲の種まきをした。冷たいい雨の中と言ってもセルトレーや苗箱に種を播いていたのは、屋根のある機械小屋である。機械小屋を増設出来たことで、ぎりぎり助かった。苗土の準備から、苗土の発酵。今までに比べてずいぶんやりやすくなった。やりやすかったので、理想を目指して徹底した。種まきは蒔く時期がとても大切だと思う。播いてすぐ寒いなら、問題はない。しかし、芽が出てしばらくしてから、氷が張るような寒さがくれば、枯れるまでは行かないが、生育が止まってしまう。回復するのに、相当の時間がかかるうえに、良い苗になるとは言えない。そこで、今年は4月21日の種まきに変えた。最初のころは4月入りすぐに種まきをやっていた。1週間づつ遅らせてきて、ついに3週遅らせたことになる。その年の気候にもよるが、この3週遅れは、田植えの1週間遅れぐらいになるとみている。田植えは6月2日となる。その頃、4葉期以上の苗になっていることが目標である。
もう一度種まきまで手順を整理しておくと、春分の日の3月20日に海水に浸けて籾洗い。浮いた種を取り出して海水選別をした。海水は普通の塩水選よりも濃度は薄い。それでも浮いてしまう籾もある。10キロの種もみが、8キロぐらいになった。さすがにそれは使わない。そして、久野川の上流の安全なところの流れ水にさらしておいた。野菜ネット3つに分けて、2重にして縛っておく。1ヶ月の間には大雨もあるので、毎日泥を流してよく洗う。全くの清流のように見えるのだが、毎日洗っても泥がたまる状態である。昨年の6月の土砂災害以来、山の崩壊個所3か所がそのままになっているようだ。この間気温の高い夏のような日もあり、川の水は午後高い日には14度。朝は低くて10度ぐらいだった。14度を超えるようでは良くない。種が動き出してしまう。わずかに芽が出た鳩胸状態を狙っている。前日に川から引き揚げた、引き揚げたときはほとんど動いた様子はなかった。もち米の方は少し動いていた。
種まきまで24時間外気に出している間にわずかに芽が動いた。外はとても寒い日で、10度ぐらいまでしか上がらない日だった。種まき当日も寒い日だったので、このタイミングで川から引き揚げた。もう少し水が切れているかと考えたのだが、雨のせいもあって、濡れたままだった。来年は少し広げて、播きやすい状態でやりたい。苗土は3月20日に山土をふるって、1坪ほどの小山に米糠1体を混ぜてブルーシートをかけて置いた。その2週間後真っ白い山になっているのを確認して、ほぐしながらよく掻き混ぜる。その後、雨ざらしのそばがらたい肥4分の1、籾がらくん炭を4分の1加えて、かき混ぜて置く。この苗土皿にふるいながら、セルトレーに入れて軽く平らにならして、上から2重にしたセルトレーで押し込む。そこにセルトレーに合わせた、穴あきの透明板を載せて、種を播いてゆく。一穴に2粒から4粒を播く。1枚蒔くのに3分から8分くらいかかる。今年は苗箱に20枚に種を播いた。これは実験である。上手くゆけば、これをさらに増やす。
9時に初めて、3時に苗代作業が始まった。苗代は出来る限り水平。しかし深すぎ、柔らかすぎだと苗箱を置くことが出来ない。少し隙間を空けながら、置いてゆく、くっつけると水の廻りが良くない。全部が置き終わったら、コンパネを載せてさらに4人が乗って密着させてゆく。水平に密着させる。そのあと、中央に樹脂製の曲がる棒を半円にしながら刺してゆく。それを頂点にした、テントのようにラブシートを張ってゆく。長さは25メートルが1本。もう一本が10mくらい。苗箱は家の方で、芽が出るまで管理する。芽が出てから苗代に持ってゆく。今年は3反分の種まきをした。12人で、朝9時からの作業で、終わったのが4時だった。大変ではあったが、みんなで本気で取り組んだので、とても良い状態で作業が出来た。後は悪天候が来ないように願うばかりである。
昨日の自給作業:稲播種7時間 累計時間:20時間