民主党のすったもんだ

   

民主党が分裂した。分裂してもかなりの数の人が、民主党にまだ居るから、衆議院では第一党である。追い出すの、出戻るの混乱状況の政党が、日本の政治を担っているのかと思うと、震災以来のひどい対応が駄目だった理由が分かる。震災の復興予算に準備したもののうち、6兆円あまりが未消化だそうだ。政府の11年度の補正予算などに盛り込んだ復旧・復興関係費がどう使われたかを復興庁がまとめた。約15兆円のうち9兆円余りが使われ、約5.9兆円が残った。このうち約4.8兆円は12年度に持ち越し、予定通り復興事業に使う。だが、約1.1兆円は使われる見込みがないため、国庫(政府の財布)に戻し、借金返済に回すか、新たな使い道を考える予算の立て方が悪いのか、予算の実行力が不足しているのか。震災復興の遅れや原発事故が続いているという現実はどこに行く。自分の次の選挙だけが支配している政党。

民主党の内部にはさらにひどい議員が、山のようにいると思われる。自分が窓際族になるのではないかとか、出世できるのかとか、もう政治ではなく自己保身だけの政党になっている。これはさもありなんで、多くの人が自分の見られ方中心に生きている。そこそこの暮らしが満たされ、何とか安穏に生きようという時代。日本を変えようとか、地域を何とかしようとか、選挙の時に約束したことよりも、議員でいることを最重要に考えている気がする。議員で無くなれば何もできないと思い込んでいる。そんな人間には、議員でいた所で何もできやしない。議員であろうが無かろうが、やるべきことがある人間でなければ話にならない。小沢新党は消費税反対、TPP反対、原発廃止という考え方のようだ。これは共産党や、社民党と同じである。国民世論もこの方向が多数派のようだ。しかし、今のところは小沢新党がそれほど支持されているようでもない。

これはマスメディアを使った悪の強引イメージ作戦の結果であって、いよいよ選挙になって、政策で争うとなれば、結構支持されるのではないだろうか。反原発を掲げる保守党は一定の支持者がいるはずだ。少なくとも、民主党より支持を集めると想像している。変わるべき政党が自民党しかないとは、もう誰も思っていないのだから、原発をやめる手順が分かりやすく示せる政党が支持を延ばすだろう。注目部分は社民党との連携の模索。政策協定というのはあるのかもしれない。いずれ秋以降にある、小沢判決が出ないことには、このあたりの判断が難しいのではないだろうか。選挙に関しては、今年はないと見ている。やれば、民主党が消滅するからである。それでもやるとすれば、自民党との談合で消費税が進められた時の、条件ということだろう。

この状況で次の衆議院選挙で誰を支持するかと言えば、今の所露木順一氏である。はっきりと脱原発を主張している。「国を愛する愛国(ナショナリズム)から故郷を愛する愛郷(パトリアティズム)の時代へ」しかし、ホームページでは脱原発が示されていない点が気になる。主要政策にしなければならない。地域主義ということであれば、当然農業という事が主題になるはずだ。農業政策は弱い。どんな農業が次の時代なのか、イメージが描けていない気がする。開発志向がまだ露木氏のどこかに残っているのか。政策選挙と言っても、ただ甘い言葉を書けばいいという政策は駄目だ。現実の厳しさの中で、どう実現して行けるかを具体性を持って、政策として示せることが重要である。政策スタッフ入るのだろうか。

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