田植え後1カ月
欠ノ上田んぼでは田植え後1カ月になる。川岸が崩れた以外、稲の生育という事では順調である。太い色の濃い葉が出始めて、分ゲツも日々増えて行くという状態である。木になると言えば全体での生育のムラガあること。10枚に分かれていることもあり、又田んぼの前歴も様々なので、まだ安定はしていない。一部に稲がとても細く、倒れてしまう所がある。病気という訳でもないのでドジョウの条件が違うのだろう。水について言えば、とても恵まれている田んぼだと思う。3方向からの水が取れる。今回のように川からが直接は水が取れなくなったとしても、湧水が2か所からあり、その間を何とか埋めることが出来た。草については、畑から田んぼに戻して、3年目という事もあり、まだ、大したことはないようだ。そこそこ出てきてはいるが、この程度ならコロガシを何回か入れれば、抑えられるだろう。
コロガシをしていると、石に当たる。1反を転がしている間に、こぶし大の石が100個ぐらいあった。転がしているのか、石拾いをしているのか分からない位である。まだ他は入っていないので、石の量は分からないが、毎年努力するしかないだろう。畔については、かなり安定している。多分沢ガニが穴をあけるのだろうが、手に負えないほどではない。朝夕2回は必ず見に行くが、その時1か所ぐらいはどこかに穴はあるという位だ。沢ガニの穴は、どうも水面位に空けるようで、大漏れするという事がない。下の田んぼの水位が低いな。位のことである。気になるのはガスが多いいこと。がすと言っても臭いからしてメタンガスではない。空気が貯まってくるというような印象。何だろう。土はばらつきはあるが、プリとしてとても良い。ねっとり感がもう少しあればいいかもしれないが、棚田の土にしては、水持ちは良い方だと思う。
舟原田んぼでは、田植え後3週ちょっと。一周遅れはまだ感じるが、例年に比べてこの時期としてはとても生育は良い。毎年水温の低さで苦労していて、今年も入水温度が11度という日があった位だ。確かに水口は生育が目立って遅いが、全体としては、健全な生育である。昨年あったズイ虫(ニカメイチュウらしい)は今年はまだ見ない。虫を見ないと言えば、ソバカスを蒔かなかったためだと思うが、虫の発生が極端に少ない。トロトロ層の形成も極端に薄い。ソバカス効果をこんなことで確認することになった。水路にIさんが試験用の苗を植えてくれている。そこにはドジョウも放したそうだ。しかし、土壌はまだ一度も確認していない。この時期水の流れを下るとか本に書いてあったので、もしかしたら田んぼの下の方にいるのかもしれない。クワイも水路には植えたと思うのだが、これはどちらの田んぼでもまだ芽も出ない。家の方の池のクワイはもうずいぶん葉を出している。
新しく作った田んぼの稲は田植え後2週少しなのに、随分追いついた。遅いと言っても、浸水も種まきも一緒の苗なのだから、田植え時期だけが違っても、似たようなものなのかもしれない。この新しい田んぼはどこよりも水持ちがよい。どういうことだろう。ただの山土だけれど、粘土分などほとんどないようだが、深く代かきをしたせいか、水持ちはとてもいい。草は出ないだろうと思っていたのだが、何とコナギを発見した。何故、コナギが出るのかまるで不思議である。過去一度も田んぼであったことはない。苗土も山土である。コナギの種が種籾に混ざっていたのだろうか。何か道具ついてきたのだろうか。貴重な気がして抜かないで観察している。水温も湧水は15℃あって、川からより高い位だ。このままなら案外に良い状態になるかもしれない。