草刈の開始
草刈は農作業の中で一番時間を取られている。4月22日今年始めての草刈をした。久し振りの草刈機の登場で、機械の調子が悪く。背負い式の方は直しに出さなければ駄目なようだ。幸い小さい方はかかりは悪いのだが、動き出せば調子がいい。そもそも機械の事は興味がないので、何度教わっても肝心なことをすぐ忘れてしまう。それでも草刈機のような使用頻度の高いものは、ある程度の修繕が出来なければ、話にならない。近い内に順番にチェックしてみるつもりだ。それでも駄目な時に、額田さんにお願いしたい。先日額田さんは機械講習会をしてくれた。農の会の機械関係の責任者でもある。電子関係のエンジニアで、会社を経営されていたのだが、辞められて小田原の農家に戻られた方である。農機具屋さんとは違い、何にも判らない、我々のような者にもわかるように、農機具の整備法を教えてくれる。お陰で、以前調子の悪かった、発酵機も今は調子よく動いている。
額田さんに機械を見てもらうときは、先ず1000円を払いすることになった。治る直らないでなく、叩いて動き出しても、ガス欠で動かなくても、1000円は払う。それぐらいみんなが機械音痴で迷惑をかけていると言う事。一目治らないという見立てをいただいても、1000円。今まで好意に甘えすぎてきた。しかし、今度は好意に対して、お金を払っているのだから、と言うような気持ちが出てきたらいけない。いずれやって見なければ判らないのだが、規則で何かを決めなければならないというのは、良い事ではない。むしろ悪い事である。悪い事ではあるが、そのようにせざる得ないと考える人が、出てきたというところに、農の会の今の状態が、あるのだろう。人が増えると言う事は、大変なことである。農業高校では、農業機械の講習があって、トラックターの分解までできるようになったという話を伺った。農業高校の素晴しさを実感する話であった。
草刈機は草の状態で、軽いほうが疲れないこともある。笹が混じるような所なら、背負い式の方が良い。これから、頻繁に草刈をする。草が良く生えることは、土が良い状態にある一つの条件である。いい土になったら、草が生えないと言う事は、全くありえない。畑として利用するのに適した土に変わり、草の種類が代わると言う事はある。ただし、土は何万年もそこに存在し、作られてきたものである。そう簡単に変化はしない。機械で客土するようなことをすれば別である。畑をやりながら、自分なりの頃合い、折り合いをつけて行くもののようだ。私が今耕作している場所は、400年は確実に耕作されていたに違いない場所だ。可能性としては、1000年を超えるかも知れない。だから、土壌が云々といえるほどの観察力もないが、働いていてその過去の耕作された人との繋がりが嬉しくなる。この先に繋げて行く思いも深まる。
これから週に一回は草刈が続くだろう。それを減らしてゆく工夫をしたい。草が生えているから良い。そんな草生にしてゆきたい。菜の花を1反ほど蒔いて、とても美しかった。今種になってきている。菜の花の中には、30本ほどの果樹が植えられている。なの花のあと、何かいい緑肥作物を蒔く予定だ。菜の花はこれで、昨年の経験では60キロの実が取れる。その実を絞れば油になる。40リットルにはなると言う話だ。昔なら油屋さんにもって行けば、油と交換してくれた訳だ。明かりの分を考えてもかなりの量である。今年も油を絞ることはできないが、栽培が自給の循環に取り込めることは段々判ってきた。田んぼに蒔いたクリムソンクローバーは急速に量を増してきた。後一月どんな変化になるのか、興味深い。草刈をするより、草を生やす。これを上手く取り込む。これが大切な課題。
昨日の自給作業:草刈1時間 累計時間:20時間。