アトリエカーを少し変えた。

   


 アトリエカーの中を少し配置替えした。車に乗せてあった松本家具のライティングデスクは降ろした。代わりに、花梨でできた花台を絵を描く台として乗せた。なんでもいいようなものだが、やはり良い材料でできた感じの良いものがよい。この花梨の台は中国で作られたかなり古いものだと思われる。

  先日あった事故の体験で、車は少しでも軽い方が良いかと思ったのだ。アトリエの中には絵を描く為の最小限のものを乗せることにした。そして、時々使うぐらいの者は、機械小屋に下ろさせてもらった。絵の具とか筆である。何もなくなって絵が描きやすくなったかも知れない。

 絵を張り付けている画板も変えたいところだ。今はベニヤにペンキを塗っただけの簡単なものだ。春日部先生の真似である。大きさは中判全紙が描けるものである。その感じが良いと思い使ってきたのだが。もう一度上からペンキを塗ってもいいのだが、もう少し良い板にしても良いかもしれない。

 絵の前に置いてあるパレットは、中国製の硬質陶器のもだ。中国のアリババで取り寄せたもの。全部で15色である。大きい方がの皿が5つあって、これはニュートンのセットで木箱付きのものがあったので購入した。たぶん絵皿は中国製だろうかと思う。

 パレットはやはり白の硬質陶器製が使いやすい。今の15色で過不足はない。色が正確に見えるので、混色をする場合、間違いが無い。絵の具を溶かす広さも十分にあるので、使いやすい。堅牢なところも良い。手に持てないという意味では、アトリエカー向きだろう。

 チタニュームホワイト。セルレアンブルー。コバルトブルー。ウルトラマリンブルー。セピア。の5色が大きい方の皿に並んでいる。これらの大きな絵の具置きはパレットとして、その器の中で、絵の具を薄めながら使うことができる。青系統は大きな筆で使う事が多いので、その方が使い勝手が良い。

 下の方の絵皿は5色入れられる物が2つで10色。右から、ビリジャン。コバルトグリーン。コバルトターコーズブルー。コバルトバイオレット。オウレオリン。カドニュームイエローレモン。カドミュームイエロー。イエローオカー。カドミュームレッド。ローズマダー。

 この陶器製の絵の具置きに、15色をチューブから絵の具を出しておく。色に関しては他の色もたぶん全色一応は持ってはいるのだが、使う事はないので堅くなっているものもある。全部をまとめて木製の自作した蓋が被せられるようになっている。描き終われば必ず蓋をしている。

 大量の予備の絵の具は機械小屋のライフィングテーブルに入れてある。筆もその中にある。これが結構重いものであった。パステルや油彩絵の具などもこのテーブルの中に保存してある。ひとまとめにしてあるので探すことは用意である。

 水入れはやはり中国製の硬質陶器である。2つに分かれている。これは世田谷学園で指導していた時に使っていたものだ。アクリル画で使っていた。大小二つあるのだが、小田原に大きい方が存、石垣島の者はは小さい方だ。大きい方は小田原で使っている。この水入れが一番使いやすい。忘れて水を入れたまま家に帰ってもこぼれることがない。

 左側に筆置きがあり、25本置ける。コリンスキーのものと、太めの清晨堂の隈取筆。昔は上野の池之端にあった不朽堂の宮内さんの作られた隈取筆の太いものが好きだった。今の清晨堂は宮内さんの息子さんがやっているのかとおもう。清晨堂には水彩人という筆があるが、残念ながら私には合わない。繊細過ぎて、野性味が足りない。使い込めばいいのかもしれないが。

 コリンスキーの筆と、隈取筆と調子が違う訳だが、両方を使って描くことが多い。意識しているわけではないが、手がその時に描きよいと感じて選ぶことにしたがっている程度だ。あまり気にはしていないが、直に指で描いてイルカのように、どこにも滞りがないような自由に描けるものが良い。

 隈取り筆の方が筆触は心地よい。太い白雲を使うことが多い。コリンスキーの筆の方が水の含みが良い。これも太いほど使いよい。穂は短い短穂と呼ばれる物がよい。しかし、コリンスキーの場合は穂が長くても腰が強いので、使いやすいのかもしれない。

 花台の上には滑り止めのゴムの薄いマットが引いてある。その上のタオルがある。これで車の運転の揺れくらいでは、物が転げ落ちることはない。欲水を捨てないでそのままにしているが、水がこぼれていることもない。かなり安全運転の方なのだろう。

 床の絨毯も変えた。ペルシャ ギャッベ である。貰った物だ。絵を描くには少しもったいない物だが、気分良く描けるならそれも良いと思い使っている。やはり気分が良い。肌触りが良いのだろう。絨毯の下にはギンのシートの貼られたスポンジシートが敷き詰めてある。

 窓は開きにくくなっていた。窓枠が歪んだのではなく、鍵が壊れていたのだ。事故の衝撃でアルミサッシの窓の鍵が曲がってしまったのだ。そのために窓が自由に開け閉めできなくなっていたのを、自分で直す事ができた。取り替えないでも曲げを治したらば使えた。

 絵の方は少し苦労している。なかなか進まない。この調子で
は日々の一枚とはいかないだろう。描いてはいるのだが、なかなか絵がこれで良しとは成らない。少し絵の数は減りそうである。田植えと稲刈りが終わるまでは仕方がないのかも知れない。

 これからは午前中はのぼたん農園に居て、午後は外に描きに行く予定である。どうも一カ所に留まっているのまだ石垣島も描いていない場所が多い。まだ石垣島も描いていない場所が多い。新しい場所を描いてみたくなっている。

 

 - 水彩画