おっくうの克服
やらなければならないことをなかなかやりきれない。今も頭の中に残っている。この先やらなければならないことでやれない課題が気がかりである。のぼたん農園の作業は終わりがないほどある、考えれば楽しいことだし、やりたいことなのだが、片付けるためにはまだまだ日にちがかかる。
サトウキビを植えたい。フレールモアーで草刈りをしたい。果樹のの畑の整備をしたい。牧草地いに増えてきている、水牛の食べない、ネズミノオを何とかしなれば。井戸の回りを埋めなければ。0番田んぼと8番田んぼを広げなければならない。
これがいつも頭に残っている。残っているのだが、だいたいの時間絵を描いては昼寝をしている。それは別に悪くないのだが、やらなければならない農作業に気が重い。なかなかやりきれない。今片付けることが多すぎる。暑いからもある。体力が落ちたこともある。
すぐにでもやればいいのに、色々積み残していることがある。やりきれないことが頭に残り重い。おっくうを受け入れることはなかなか難しい。嘆いていたのでは仕方がないので、おっくうと上手く付き合う以外にない。完全克服ではなく、妥協の仕方である。
出来ているのはほんの一部である。やりたいと思うことは山ほどあるが、それがなかなか進まない。残念ながらそれが日々の現実である。体力が無いとか、疲れていると言うよりも、おっくうな気分の方が問題なのだ。何故、やるぞと立ち上がれないかと、気分が重くがっかりしてしまう。
それでも気力をだしてかろうじて少しずつ進める。考えたくは無いのだが、歳の性かも知れないと思うところもある。以前は確かに考えたすぐそばから、進めることが出来た。一日でやれる量が確かに減っている。このおっくうを押しやるためには、少しでもやることである。
手を付けると言うことが重要。すこしづつでもやることで気分が変わる。おっくうに負けてしまうと、気分が落ち込む。おっくうだと思うときは、いくらかてを付けることにしている。わずかでもやり出すと、気持ちが変わる。なんかやれそうだなと思えてくる。やらなければと思い、ただ考えていたときとはまったく違う。
おっくうだなーと言う気分は中学生の時もあった。勉強をしなければと思うと、すぐにモヤモヤに取り込まれた。おっくうの中に迷い込んだ。勉強をするのが大変というより、嫌だなぁと言う気持ちにやられていた。やってしまえばたいしたことが無いことでも、始める前の重さはすごかった。だいたいは机の整理からしていた。
どうすればやる気が出るかと言うことを考えている内に、好きなことは少しもおっくうではないと言うことに気付いた。鶏や犬の世話をおっくうだと思ったことがなかった。学校に行く前にやっちゃ場に行き野菜くずをもらってきて、鶏に餌をやる。面倒くさいとか、大変など思ったこともなかった。
おもしろくて仕方がなかったのだ。それが宿題をやらなければとなると、ああ面倒くさいおっくうだと言うことになった。好きなことをして、生きて行く夢にしなければならないと思うようになった。好きなことならいくらでも出来る。努力というような言葉もいらない。それが絵を描くと言うことになったわけだ。
自給生活を始めて、自給のために農業をすることをおっくうだと思ったことはない。何しろ、自分に課したルールとして、5年と言う期限もあった。自給できたものだけを食べるということにしたから、頑張って作物を作らなければ食べるものがない。随分山に入って食べ物を探した。
お腹が空いて、食べ物を食べるのをおっくうと思う人はいないだろう。それでも年寄の中には、ものを食べるのがおっくうというような病状の人もいる。生きるというのは大変なものだ。おっくうを克服して、元気に日々を生きることが年寄の課題のようなものだ。
今、のぼたん農園でやりきれないことに潰される気分は、いいことではない。仕事をやりきる計画を立てなければならない。計画を立てて、何とかやりきれると言うことが分かれば、もう少し気分が違ってくるだろう。計画より遅れるにしても、終わりが見えていれば違う。
老人性うつ病というようなものがあるらしい。気をつけなければならない。うつ病を発症すると、気分が落ち込む、注意力が散漫になったり、物事への興味や幸福を感じない、やるきが出ない、食欲が落ちる、眠れないなどの症状が出る。記憶力の低下を認めたり、判断能力がなくなったりなどの症状も出るために、認知症ととても間違われやすい。とある。
おっくうに負けないためには、やりたいことを、やれることからやる。この地道な行動以外にない。やらないで考えているのが一番悪い。考えている内にだんだん気持ちが重くなってくる。全部がやれないとしても、少しでも手を付けることで、状況が変わる。勢いがでて、元気になることもよくある。
仲間が必要である。たぶん一人ではおっくうに負けてしまう。仲間に助けてくれと言えることが重要だ。のぼたん農園には35人の仲間がいる。力を合わせることだ。そしてす
こしづつ前に進む。前に進んでいることが確認できれば、気持ちが前向きになる。自分一人のためだと思うと力は出ない。
こしづつ前に進む。前に進んでいることが確認できれば、気持ちが前向きになる。自分一人のためだと思うと力は出ない。
昨日もネット張りを圷さんにお願いした。一緒にやったら何とかすぐ出来た。気がかりだったが片付いたので、良かった。一人ではでない元気も他の人と協力してやるなら、何とか成る物だ。
やっていることの意義を考える必要がある。中学生の時に勉強をするのがおっくうだったのは、勉強の意味に実感がなかったからだ。自分の生きると言うこととまったく繋がりを感じないことを、義務的にこなす馬鹿さ加減に耐えられなかったのだ。
今も少しも変わらない。のぼたん農園をやりきることの意義を正しくとらえることだ。のぼたん農園は石垣島の未来に繋がっていると、正面から考えることが出来れば、仲間と力を合わせることが出来る。今までも仲間が助けてくれた。そしてこれからも仲間がいる。