股関節の痛み、老化への対応

   

 

 半年ほど前に、とつぜん右がわの腰あたりが痛くなり、歩くと右足がしびれるように痛くなるようになった。コンクリートの道だと500メートルほど歩くと、もう歩けないほど痛くなる。これが老化というものかと情けなくなった。

 ネットで色々調べてみると、股関節の関節が老化したためというのが一番当たりのようだった。こう言う情報はネットには山のようにあるものだ。股関節が痛くて困っている人は山のようにいるのだろう。老化で股関節の繋ぎの材料の劣化するようだ。油ぎれというか、すり減りというか。情けない話だ。

 初めて痛くなったのは、久しぶりに郵便を出しに行ったときに、突然、腰が痛くなった。足の痛さは腰も痛いのだが、足の甲のあたりを中心にしびれるものだった。家に帰り着く頃は右足は動くことは動くが全体が棒のようにしびれていた。なおさら歩かなくなった。

 歩かなく成ったのは痛くなる半年くらい前である。コロナで外に出なくなったからである。それまでは毎日かなり歩いていた。一万歩歩く日も結構あった。石垣島の散歩が楽しかったので、歩きすぎくらい歩いていた。ところが、コロナで外を歩く気持ちになれなくなった。観光客が白い目で見られているような、空気を回りに感じた。

 観光客に見られているようなので、外に出る気持ちになれなくなった。車で出かけるのは大丈夫なのだ。車のナンバーで観光客はレンタカーなので、すぐ判別が着く。それで絵を描いている周囲ではすこしづつ歩いてはいたのだが、当然絵を描いているときだから、一日で3000歩歩かない日も多くなってしまった。

 毎朝50分は動禅をしているので、運動不足はないだろうと思っていた。そうして半年ほどした頃、郵便局までハガキを出しに行った。それで500メートルほど歩いたところで突然痛くなった。どうしたのかとびっくりしたのだが、痛みもあるが、それよりもしびれがひどいという感じだ。

 高校生の頃陸上部で、走り高跳び、走り幅跳び、砲丸投げとやっていた。選手としては中距離走であったが、一人でやれる競技の走り高跳びが好きだったのだ。時間があると一人よくやっていた。記録が伸びるのが面白くて、何年もやっていた。右足の踏切である。股関節への負担が大きかったと思える。

 ところが有り難いことに、今は歩いてもそれほどは痛くなくなってきた。薬やサプリメントは嫌いだから使わない。このまま行けば大丈夫そうだという所まで来た。今どうしているかを書いておいて、半年後に直っているか、ひどくなっているかである。

 股関節が老化してきた場合、直ることは無いとある。行えるのは周囲の筋肉を強化して股関節の劣化を補うと言うことしかないらしい。そういうことであれば、どうやれば股関節を支える筋肉が鍛えられるかである。まあ、特段のことはなく、今やっている体操をしっかりと続ければ筋肉増強については大丈夫なようだ。

 八段錦は膝を少し緩めてやることにした。徐々に重心を下げてやっている。スワイショウも、太極拳も重心を下げて行う。少し下げるだけで運動としては、負荷が強くなる。足蹴り体操は前以上にしっかりと足を上げる。腹筋V字体操は100秒を朝夕二回を確実にやる。

 そして歩くことを再開した。石垣島の感染者0が10か続いた。もう危機は去りつつある。歩かなく成ったから、痛くなったのだ。歩かなく成ったために筋力が落ちたのだ。1週間寝たきりでいると歩けなくなると言う。ともかくすこしづつ歩いてみることにした。痛くなったら止めることにして、徐々に距離を伸ばした。

 最初は恐る恐るであったが、歩き始めたら、足の痛みはだんだん弱くなっている。歩く距離を伸ばしてみている。1万歩歩いてみたが、しびれがひどくなるほどには成らない。それでも、右足の甲あたりが少ししびれたようになってくる。しびれると言うことはやはりどこか詰まっているということだろう。

 そこで、毎朝半身浴をするようにしている。右の足のくるぶしの下あたりを左足のかかとでゴリゴリと押しつけるようにしている。どうも腰のつまりはこのあたりを押すと取れるような感触がある。お風呂で暖まったところで、やってみている。

 これで大分緩和してきている。今のところ、歩くのは一日7000歩にしている。連続して2週間歩いたが、何とか大丈夫そうだ。このまましばらく続けてみるつもりだ。歩いて直るならもっと早く再開していれば良かった。

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