原発避難のペット達
我が家に来たセントバーナードは2週間が経ち、来た時よりあっという間に5キロも体重が増えた。あおのペットクリニックで見てもらったが、健康状態は良好のようだ。名前は福島から来た『福ちゃん』と言うことに決めた。幸福の福である。とってもかわいい犬で、こんな甘えん坊の犬を飼ったのは初めてのことである。写真を見ていただいても、前回の写真とは全く違う犬に成っていることが分かる、だいたい1歳位のようだ。誕生日は我が家に来た日の5月20日を1歳の誕生日にした。多分部屋飼いの犬だったのだろう。一人に成ると時々甘えて鳴いてしまう。躾はじつに良くされている。犬が飼い方で変わるということが良く分かる。私が飼うと自由な犬に成ってしまう。それが犬の魅力なので、できる限りしつけをしないのである。それでも、飼いやすい犬は有難い。湘南タッズでは、どんどん犬や猫が増えている。一時預かりが広がらないと大変なことに成る。犬舎を思い切って2階建の本格的避難小屋にする計画が進んでいるようだ。
ワイドスクランブルで取り上げられている。UKCジャパンの活動が分かります。タッズ父は細氏のことである。奥さんがタッズ母。タッズにかかわる人はファミリーである。8年前に成るが、京都に訪ねた時に、本気で犬にかかわっている人だとわかった。この人たちがペットレスキューを始めたら大変なことに成ると思っていた。すべて全力のご夫妻である。細氏から福島救出の話を伺った時に、そうだろうと思いながらも、心配になった。その前の九州の時も大変な苦労をされた。今度は国が取り組んだとしても、不可能な仕事である。それをやろうと本気になってしまったのだ。京都から、寒川に移り住んで、福島と往復を続けている。この間、獣医師会や、動物愛護協会の頼りないことこの上ない。建前やきれいごとでは、どうにもならない難事業である。日本の動物愛護精神が世界から問われている状況である。
政府や行政は、動物の命を見捨てている。それは今回ばかりでなく、家畜の扱いでは、淘汰を正義として振りかざし、救える命まで平等を建前に切り捨てる。世界はその姿を注視している。日本人への信頼はUKCジャパンにかかっていると言っても、過言ではない。UKCは主として海外の組織だから、情報は世界に広がっている。実は先日伺った時に、タッズ母から、猫の里親をお願いできないかと言われた。母は普通こういうことはあまり言われない。預かることにして準備をして、昨日迎えに行って来た。飯館村には、沢山の猫がいるのだそうだ。猫は大変である。原発の周辺だって同じはずだ。置いてこざる得なかった人たちはどれほど悲しいことだろう。故郷を離れざる得ない人達の、無限の悲しみを、ペット達も分かってくれているはずだ。
小田原でも南相馬から馬を引き受けようという話が動き出したそうだ。我々が出来ることはそう言うことだろう。家畜であれ、ペットであれ、命は命である。できる限り救えるものを救う。当たり前のことだ。寒川の湘南タッズでは、場所が手狭になり大変な状況に成っている。昨日は雨が降っていた。濡れながら、ボランティア・スタッフの人たちが、必死になって働いている。ここでも若い人たちだ。有難く、尊い。是非とも、猫の一時預かり。犬の一時預かり、里親募集もあります。本気で考えてみてください。しばらくのことです。それは、自分の為のことです。今朝2匹は湯たんぽにくっついて、幸せそうです。この猫は里親募集です。信頼できる人に託したいと思います。生き物は必ず何かをくれます。